山下達郎:「FOR YOU」から「MELODIES」へ【MOONレーベル時代プレイリスト】

 「RIDE ON TIME」ブレイク以降、山下達郎はさらに飛躍します。プライベートでは竹内まりやと結婚、仕事ではMOONレーベルを設立し、より自由な制作活動ができる環境を整えてレコード会社をRCAからワーナーへ移籍します。『MELODIES』、『ポケットミュージック』『僕の中の少年』など傑作がリリースされることになるのです。音楽的にはよりメロディアスで、内省的な曲が増え、初期の”BOMBER”や”スパークル”のようなFUNKYな味わいの曲は影を潜めるようになります。歌詞を吉田美奈子から自分で描くようになったことも影響しているかもしれません。それでも円熟味を増した楽曲は安定した達郎らしさを湛えています。”クリスマス・イブ” ”さよなら夏の日” ”ゲットバックインラブ” ”高気圧ガール” ”悲しみのジョディ”などより幅広いファンの獲得に繋がった普遍性を持った名作もこの時期に誕生しました。

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