メタルギアソリッド 燃える男ヴォルギンの正体とは?その経歴を辿ろう

メタルギアソリッド5に出てきた燃える男には当初いろんな推測がされていました。

ミッションの中で燃える男が倒れているところに遭遇した場合、回収をするとイベントが発生。

回収している途中で炎の馬に乗って行きかえるが、その時にヴォルギン大佐とはっきり顔がわかるシーンがある。

サイコマンティスが操作していることでスネークに襲ってきたとか言われているが真相はどうだろうか・・・

ここでは「ヴァルギン大佐」の経歴を振り返り、今作の燃える男の真実に迫っていきたいと思います。

メタルギアソリッド 電撃と紅蓮の報復者──ヴォルギン

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今回紹介する男「ヴォルギン」とは何者かについて説明しましょう。

まず彼のフルネームは「エヴゲニー・ボリソヴィッチ・ヴォルギン」(CV・内海賢二氏)と言い、ロシア連邦軍参謀本部情報総局──通称「GRU」に所属するレオニード・イリイチ・ブレジネフの過激な思想に啓蒙するブレジネフ派の軍人です。

軍人でありながら多大な影響力を持つ

階級は大佐の地位にありながらも、個人で動かせる大隊規模の私設部隊を所有し、一個師団に匹敵する戦闘機、武装ヘリに戦車、車両などの数多くの最新兵器を保有しています。

それらを運用整備する事の出来る大要塞グロズニィグラードを山岳部一帯に建設し、また数多くの秘密設計局を保有するなど、出資不明の莫大な資産を持つ。

ソ連の大統領──ニキータ・セルゲーエヴィッチ・フルシチョフをしのぐ影の実力者でもあります。

また東側において、西側との第三次世界大戦をもっとも望んでいる、破滅的な危険思想を持つ人物でもあります。

それは彼が持つ思想と資産だけではなく、彼自身の常人を軽く凌ぐ戦闘能力にも関係しているからでしょう。

残忍で冷酷な人物像

まず彼の経歴は凄まじく、その人生と青春は実に好戦的で残酷で、残忍なものに染められています。

彼はその恵まれた体格と怪力でボクシング世界ヘビー級のチャンピオンへと昇りつめ、対戦相手を己の拳で撲殺するほどの怪力を持ち合わせています。

当時においては西側選手を何人もリングで殺害した経歴を持ち、例えそれが同志である東側の人間であろうとも、一度自分の前に立ちはだかれば迷わずに殺害する悪意を持ち、最悪な戦闘狂として恐れられています。

非情なサディストヴォルギンの経歴

自分に敵対する相手は、徹底的にいたぶり殺す事に、最高の快感を得る真性のサディストの内面も持ち合わせ、その絶えなき残虐性は第二次世界大戦に行われた最悪の事件である「カティンの森事件」に関与した経歴から始まっています。

まだ当時若かった彼は、人間なら目を背けたくなるような残虐な行為を嬉々として行い、軍人のみならず一般人までいたぶり殺す事を楽しみ、それを制止しようとした上官すらも殺害する程に、その事件にもっとも深くかかわった経験があるのです。

第二次世界大戦後の冷戦下のソ連内に置いて絶対な権力を手にした後でも、その残虐性は衰える事は無く、生粋の拷問マニアとして西側のスパイや敵対した人物を捕らえては、自身の手で拷問し殺害しています。

その残虐性は未だに衰えておらず、昔よりもより残酷に、より残忍に成長してしまっている、その性質ゆえに同じ東側のソ連軍内部の同志に最も恐れられている人物として警戒され、誰も逆らう事の出来ない地位に昇りつめた男──ヴォルギン。

ヴァルギンのコードネームの由来

またそんな危険な人物である彼は西側からも恐れられ、コードネーム「サンダーボルト」と呼ばれ、警戒されています。

では何故にサンダーボルトなのか、それは彼自身の持つ特殊能力に由来しているからです。

ヴォルギンは体内に1000万ボルトの電圧を帯電し、その電圧は自由自在に扱う事が出来きるため「サンダーボルト」と呼ばれているいるのです。

では何故に彼は体内に1000万ボルトの電気を帯電しているのか、それは、かつて彼は落雷により被雷したことがあるからです。

その被雷の詳細は不明ですが、彼は致命傷となる大火傷を負うも死ぬ事は無く、その体内に堆積した電圧を自在に操る能力を得て、最強の男としてソ連内部のタカ派のトップとして君臨したのです。

絶対な武力と最新鋭の軍事力、豊富な資金と人外の異能力と、やがてビックボスことスネークとの因縁に関わっていく、スネークの強敵──それがヴォルギンです。




メタルギアソリッド サンダーボルトの失墜と破滅

ソ連内において西側との第三次世界大戦を望んでいた狂喜の男であるヴォルギンが、どのようにしてスネークと関わっていくのかを説明しましょう。

まず彼は西側諸国を始め、各国のスパイに、その豊富な資金を狙われています。

ヴァルギンの潤沢な資金の出処

第二次世界大戦時代においてヴォルギンの父親は枢軸国に敵対していた連合国の権力者ー通称「賢者達」ーのマネーロンダリングを任されていた人物でした。

それを知ったヴォルギンは「賢者達」の資金である「賢者の遺産」を強奪し、自身の野望の資金として利用しているのです。

その総額は1000億ドルで、第二次世界大戦クラスの戦争を4、5回程を引き起こせるほどの莫大な資金であり、彼はその資金を使いソ連内部において絶対の権力を持ち、タカ派のトップとして君臨しました。

アメリカとの対立

   

そして、ヴォルギンの強みであるその資金を狙った西側「アメリカ合衆国」は、その資金を奪うべくに「ヴァーチャスミッション」を立案します。

表向きその任務は、ソ連の兵器開発者であるニコライ・ステパノヴィッチ・ソコロフの亡命の支援でしたが、その裏はザ・ボスのソ連亡命に見立てた「賢者の遺産」強奪の任務でした。

ですが、その亡命の手土産として持ち込まれた、無反動小型核弾頭「デイビー・クロケット」の発射によって、スネークとザ・ボスの運命は大きく揺れ動く事になります。

ソ連の秘密設計局で開発されていた核搭載型戦車「シャゴホッド」を強奪したヴォルギンは、ソ連の秘密設計局「OKB-754」を破壊する為に、自国において無反動小型核弾頭「デイビー・クロケット」を使用してしまいます。

これがスネーク……ビックボスの過酷な運命の始まりとなります。

ソ連領内においてアメリカの核兵器による攻撃が行われた事実がソ連国内のタカ派を刺激し、両国における核戦争の緊張を高めてしまいます。

アメリカは関与していない、無実である証明をする為に祖国の為に任務に就いた「ザ・ボス」の暗殺を立案した、「スネークイーター作戦」が決行されました。

スネークとヴァルギンとの戦い

その任務に就いたスネークは、ザ・ボスの率いるコブラ部隊と対決し、のちのメタルギアの設計思想を持つ「アレクサンドル・レオノヴィッチ・グラーニン」と邂逅し、ヴォルギンとの決戦へと誘われていきます。

シャゴホッドの設計工場内にてヴォルギンとの一騎打ちを果たし、勝利するも、ヴォルギンの闘争はそれで終わることは無く、シャゴホッドに搭乗し、スネークとエヴァを追い詰めていきます。

その死闘の果てにシャゴホッドを走行不能に破壊するも、ヴォルギンは戦いを止めようとはせずに、己の電圧を使い、破壊されたシャゴホッドを駆り再び挑んできます。

双方の死力を尽くした最終戦の果てに、疲弊したヴォルギンは落雷に打たれてしまいます

その落雷により疲弊していたヴォルギンはようやくに倒れ、身体に携帯していた弾帯の誘爆と落雷の炎に焼かれながら、その闘争に満ちた人生を終える事になります。

その後、スネークによってザ・ボスは殺害され、アメリカは身の潔白を証明し、ソ連との核戦争は回避されますが、スネークが世界にそして国家に対して失望を抱きます。

この一連の出来事がザ・ボスの想いを知る人間達の暴走が始まる「愛国者達」の時代の始まりとなっていく事になります。

メタルギアソリッド5 ヴォルギンの報復心

メタルギアソリッドⅤ・ファントムペインにおいて登場する「燃える男」の正体は、かつてスネークことビックボスと対峙した「エウゲニー・ボリソヴィッチ・ヴォルギン」本人です。

死んだ筈の彼がなぜに生きていたのかと、疑問に持つ方が多いと思います。

落雷に打たれた後のヴォルギン

落雷によるシャゴホッドの爆発と弾丸帯の誘爆により、死んだと思われていたヴォルギンですが、すぐに救命処置を施されました。

ですが、その身体は自己での生命維持が不可能なくらいに全身の損傷が激しく焼けただれ、目覚めることなくそれでいて死ぬ事も無く、ソ連内の秘密組織である超能力開発研究所によって研究資料として保管されていました。

ヴォルギンの持つその圧倒的な異能力を解明すべく、研究所にて研究と調査の対象となり、生かされ続けていた彼ですが9年後に目覚める事となります。

サイコマンテイストとの同調

同じ研究所にいた異能力を持つ「第三の子供」、後のサイコ・マンティスと呼ばれる事となる少年の意識の同調によって、再びスネークの前に立ちはだかる事になります。

スネークを求めFOXと対立します

昏睡より覚醒したヴォルギンは自身を拘束していた超能力研究所を焼き払い、関係職員を殺害後に、彼はキプロスにあるスネークが隠匿されていた病院へと現れます。

昏睡から目覚めたスネークに復讐するが為に、病院を全焼させながらもスネークを追い詰めようとしますが、時同じくしてスネーク抹殺に強襲していた「XOF」と対峙します。

ですが、炎を纏う復讐者と化したヴォルギンを止めることは出来ず、その圧倒的な異能力を前に「XOF」の精鋭部隊すらも壊滅してしまうと、かつてのヴォルギンとは思えない程にその力が増しています。

もはや人間とは思えないような、圧倒的な力でスネークを追い詰めていくヴォルギンこと燃える男。

ついにスネークと再選を果たすも・・・

かつては電撃を使い、スネークを苦しめた彼は、今度は全てを焼き尽くす炎を纏いながら彼に対する「報復心」を纏う鬼として、スネークに挑んでいきます。

第三の子供」や世界に報復を望むスカルフェイスの思惑に利用されながらも、スネークへの報復を満たす為に動く彼ですが、戦いの果てに、彼は再び眠りへとついていきます。

スネークでは無い相手と、スネークのフェイクと対峙していた事実と、「第三の子供」の見限りによって、その報復心を満たすことのないままに、再び眠りについたヴォルギン。

彼の野心と報復の終焉は実にあっけなく、そしてただ虚しく躯だけが残り、意識だけが生かされていく末路。それは闘争を望んだ彼の決まった終着地だったのかもしれません。

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