1971年に放映が開始された「仮面ライダー」は、時代に合わせて登場人物や設定を変えながら今現在もシリーズとして放送されている特撮テレビドラマです。”元祖”仮面ライダーといえば、本郷猛が右手を斜め上に掲げる変身シーンを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。「ライダーー・・・変身っ!!」と叫んでジャンプをするとベルトの風車が風力エネルギーをチャージし、主人号は異形のヒーローへとその姿を変える。ちょっとグロテスクな容貌がそれまでの特撮ヒーローと一線を画していて当時話題になったそうです。さて、時が変わればヒーローの変身も変わるもの。主人公の「変身!」という掛け声と変身ベルトの駆動音、そして演出の効果音。変身シーンを構成する「音」がそれらだけっだたのは今はもう昔の話です。時代が経るごとにベルト以外の変身アイテムも登場するようになり、ベルトも含めたそれら変身アイテムに音声ともいえる効果音が付属するようになりました。2009年から放送された「仮面ライダーW」にはガイアメモリというアイテムが登場しますが、その起動時にはメモリ特有の電子音声が発声されます。(例えば「ジョーカーメモリ」は「ジョーカー!」と叫びます。)2010年から放映された「仮面ライダーOOO(オーズ)」第一話では、変身の際に突然ベルトから「タカ!トラ!バッタ! タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バ!」という歌が流れ出して主人公が動揺するシーンがあります。なんと「仮面ライダーキバ」(2008年)や「仮面ライダードライブ」(2014年〜2015年)に至っては、意思を持った変身アイテムがまで登場してしまいます。今の仮面ライダーでは変身アイテムが喋ったり歌ったりするのはごく普通のことなのです。
さて、2016年の今現在では放映されているライダーといえば「仮面ライダーゴースト」です。このヒーローのモチーフは幽霊。ゴーストの変身スーツはパーカーのようなものを羽織っているのですが、この特徴的なビジュアルはシーツを被って現れる西洋の幽霊をイメージしたものだそうです。また、スーツの胸のデザインも変身アイテム「眼魂(アイコン)」も、お化けにつきものの「目玉」がモチーフ。設定として、この眼魂に英雄の魂が宿っており、その力を借りてさまざまなフォームに変身できます。勘の鋭い方はお気づきだと思いますが、この「眼魂」(正しくは眼魂をセットしたベルトが)やはり喋ったり歌ったりします。ここではそんな「仮面ライダーゴースト」の変身音について動画を集めてみました。