異次元からの訪問者「デイドラ」とは?
【1.SkyrimとOblivion】
ベセスダが送る「The Elder Scrolls」シリーズの第5作目にあたる「Skyrim」は、シリーズの舞台となっているタムリエル大陸の北部にある地域「スカイリム」がタイトルの元となっており、さらに名誉と勇気を尊ぶ種族「ノルド」達の故郷でもあります。
この「Skyrim」の前作に当たる作品が「The Elder Scrolls」の第四作目の「Oblivion」です。この「Oblivion」で自由度の高いオープンワールドゲームを遊んだプレイヤーは数多く、今作の「Skyrim」とも大きな関わりがあります。
「Skyrim」の時間軸は前作「Oblivion」から200年経過しており、さすがに「Oblivion」の頃に生きていたキャラクターは一部を除きもう生きておりません。
しかし、「Skyrim」では時々「Oblivion」のネタも出てくる事があり、前作を遊んだプレイヤーにはニヤリとする場面もあります。
「Oblivion」という言葉の意味は「忘却、忘れること」となりますが、この作品においては「Oblivion」はデイドラ達の住む世界の事を指すのです。
【2.「Oblivion」の住民「デイドラ」とは?】
Oblivionの世界からやってきた住民は「デイドラ」と呼ばれ、プレイヤー等の人間を「定命・常命の者」と見下したかのように呼びます。
たまに「Oblivion」の世界からやってきた住人が人を襲う被害が出ており、「デイドラ」を討伐するための組織「ステンダールの番人」というNPCと遭遇する事があるほどです。
前作の「Oblivion」では「オブリビオンの門」という「Oblivion」の世界とこちらの世界をつなぐ門が各地で開き、その時に大量のデイドラが門の向こうからやってきたため、大勢の人々が犠牲になりました。
最終的にはデイドラの王子「メエルーンズ・デイゴン」が帝都まで押し寄せる事態となりました。その時、帝国最後の皇帝「マーティン・セプティム」が命と引き換えに王者のアミュレットを砕き、デイドラと対になる存在のエイドラ九大神の時を司る竜神「アカトシュ」の化身となってデイゴンを退けます。
力を使い果たした「アカトシュ」はそのまま石になりましたが、「Oblivion」とこちらの世界に新たな障壁を作りだし、デイドラがこちらの世界に来れないようにしたのです。