ナッパとは、国民的アニメ「ドラゴンボール」に登場するキャラクターです。
上司であるフリーザによって惑星ベジータが破壊させられてほとんどのサイヤ人が死んでしまいましたが、ほかの星へ送られていたために爆発に巻き込まれずに済み、生き残った数少ないサイヤ人の1人です。
孫悟空(カカロット)は同じサイヤ人ですが、出生時の戦闘力が低かったために「下級戦士」扱いです。
が、ナッパはエリート階級(本人が言っている)で、本人もそれを誇りに思っているらしく、孫悟空との対戦時にもそのことについて触れておりプライドの高さがうかがえます。
エリート階級と本人は語っていますが、フリーザやベジータは「様」をつけて呼ばれていたのに対し、ナッパは「さん」付けで呼ばれていたことから、2人に比べてそれほど地位は高くないと思われます。
外見の特徴
とても筋肉質で体も大きく、同時に地球に襲来したベジータと比較しても身長は頭1つ以上大きいです。
また頭髪に関してですが一切なく丸坊主なのですが、これは頭を丸めているのではなくただ単に年齢と共に剥げていったものです。
アニメで昔の話(孫悟空の父、バーダックに関する物語)にもナッパは登場するのですが、その時は頭髪がありました。名前は野菜の「菜っ葉」からきています。
これは、サイヤ人で唯一名前の由来が日本語の野菜からきています。
性格に関して
先ほども述べたのですが自分をエリートという事にプライドを持っており、下級戦士の孫悟空を見下したりする部分も見られます。
またラディッツの事を「弱虫ラディッツ」と言ったりと、仲間でも容赦ない発言をしたりすることがあるようです。感情的で、且つ短気な性格な部分も目立ちます。
例えば
・地球に到着した際、直地地点であった東の都を「あいさつ」と称して一瞬で破壊してしまい、ベジータに「近くにドラゴンボールがあったら自分たちの永遠の命の願いがパアだ」を言われて我に返る。
・ピッコロ、クリリン、孫悟飯の3人と戦った際、ベジータが「孫悟空が到着するまでの3時間待つ」と言った際もいう事を聞かずに攻撃しようとした(ベジータに一喝され、結局は攻撃はしなかった)。
・クリリンの放った気円斬に対してその技の威力を舐めており、攻撃を受け止めようとしますがベジータに「避けろナッパ」と言われ紙一重でかわします(頬をかすめていき、切り傷がつく)
※実際の気円斬は非常に強力で、後に対戦したフリーザのしっぽも切り落とすほどの強力な技です。
・孫悟空と対戦した際、悟空のあまりの強さにいら立っていてベジータに一喝される。その後は読み取れなかった悟空の素早い動きに対しても読み取れるようになっている。
※その時ベジータから「単細胞のバカ」と言われている。
・アニメでは待っている3時間の間に孫悟飯の挑発に乗ったりしている(ベジータに笑われる)。
上記かも分かるように、このような性格なのですがベジータの一言で我に返ることが多いようです。
ベジータへの忠誠心
実際ベジータに対しては強い忠誠心を持っているようで、なおかつベジータに対して恐れている部分もあるようです。
実際ベジータに3時間待つように言われたとき、ナッパはいう事を聞こうとせずピッコロたちに攻撃を仕掛けようとします。しかしベジータに一喝されたときナッパは震え上がっています。
上記の事からもわかるように、ベジータには忠実で恐れていることが分かります。
アニメでの話ですがフリーザの横暴さに「悔しくないのか?」とベジータに言ったりして、ベジータと同じくナッパも上司であるフリーザに対して敵意を抱いているようです。
防御力にかんしては孫悟空も驚くほど高いようで、チャオズの自爆に対してもほとんど無傷、天津飯の命を懸けた気功砲にもかすり傷程度でほとんどダメージがないほどです。
孫悟空と戦ったときも、口からの攻撃「カパッ」と、それを押し返すために孫悟空が放ったかめはめ波、2つ分の攻撃を受けてもダメージがなく「本当にタフな奴だ」と孫悟空が驚いています。
が、しかしやはり界王拳を使った攻撃には耐えることができなく、体が動かせなくなるほどのダメージを負ってしまいます。
その後、助けるかに見せかけた仲間であるはずのベジータが「動けないサイヤ人など必要ない」と言われて、上空に投げて気功波を撃たれて殺されてしまい、それ以降原作では2度と出てくることがありませんでした。
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ナッパの戦闘力はどれくらい?
ナッパの「公式の戦闘力は4000」です。当時のサイヤ人(孫悟空以外)は戦闘力のコントロールはできないので、4000から変化しないものを思われます。しかし、いくつかの疑問が出てきます。
ピッコロを殺されたことによる怒りで戦闘力が2800まで上がりましたが、その時に放った魔閃光をはじいたナッパの手がしびれてしまいます。
戦闘力に1200の違いがあれば力も圧倒的にあるはずなので、もしかしたら4000以下?というのが1つの疑問です。もう1つ疑問があります。それは孫悟空と戦ったときです。
この時の悟空の戦闘力は8000以上なのですが、前半こそ圧倒的な力の差があるのですが、後半になるとナッパの方が優勢になります(結果は敗けてしまいますが)。
このことから、もしかしたら戦闘力は4000以上?になります。
ナッパの名言・名シーン
「ピーピーうるさいひよこたちにあいさつしてやるかな」
ベジータ・ナッパが地球の東の都に到着したとき、おどろいて逃げ惑う人たちに言ったセリフです。そして「クンッ」を繰り出し、東の都を壊滅的にしてしまいます。
「さぁて、どいつからかたづけてやるかな」
サイバイマンが全員やられたあと、ナッパが戦うときに言ったセリフです。戦うために戦闘力を開放した際、体のまわりにスパークのようなものができ、ピッコロたちも「これほどまでとは」とおどろくなど、とても絶望的な描写なので印象的な方が多く、名シーンとしてインパクトが強いようです。
「くっくっく…くだらねぇことしやがって…まだオレ達の恐ろしさがよくわかっていないようだな… 」
あまりの強さに全員が絶望し、天津飯も腕を切断された後にチャオズがナッパの背中に張り付き自爆します。しかしナッパはまったくダメージを受けることなく、背中の一部が焦げたように黒くなるだけでした。その時に言ったセリフです。
「ふう…おどかしやがって…!」
チャオズが自爆で死んでしまって天津飯も瀕死の重傷を負ってしまい、天津飯が最後の力を振り絞って気功砲を放ちますが、ナッパはかすり傷を負った(戦闘服は破壊されてしまいますが)程度でした。その際のセリフです。
しかしセリフからわかるように、天津飯の気功砲はそれなりの威力はあったようです。
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ナッパの意外と知らないうんちく
ナッパの名前の由来
ナッパの名前ですが、野菜の「菜っ葉」からきています。サイヤ人は「サイヤ」を並べかえると「ヤサイ(野菜)」になるので、みんな野菜から取っています。
ナッパの地球襲来時の年齢
気球に襲来した時のナッパの年齢は実は50歳以上です。ナッパの髪の毛がないのは加齢とともにより抜け落ちていったものなので、年齢を考えると納得いくものがあります。
後にベジータが「純粋なサイヤ人は頭髪が不気味に変化したりしない」と言っていますが、これは伸びたりはしないという意味で、禿げというものには逆らえないのですね。
ナッパ初登場時の戦闘服の色
ナッパが初登場(地球襲来前)の戦闘服の色は茶色と黒色でした(ラディッツと同じ)が、地球に到着した時の戦闘服の色は黄色(薄い黄色にちかい)と黒色に変更されていました。
ナッパの母親はでべそ?
アニメで孫悟空が到着するまで3時間待っているときですが、孫悟飯から「お前の母ちゃんでべそ」と挑発され、「どうして知ってんだ」と言っています。
このやりとりから、ナッパの母親はでべそだという事が予測できます。
ナッパはスーパーサイヤ人?
ナッパが登場した時期はスーパーサイヤ人という設定はなく、孫悟空・ベジータもスーパーサイヤ人に変身することはありません。
孫悟飯がスーパーサイヤ人2に変身した時ですが、髪の毛がスーパーサイヤ人以上に逆立ち、同時に体の周りにスパークが発生しています。
ナッパに関してですが、地球で戦うときに戦闘力を開放した際、「シュウウウウ」という擬音と共に周りにスパークが発生しています。
ナッパは髪の毛がないために変化はないのですがスパークの事だけを考えると、ナッパはこの時にはもうスーパーサイヤ人になっていた?という事になります。
(もちろんただの偶然だと思いますが・・・)
もちろんナッパはスーパーサイヤ人になることはできません。しかし、アメリカの同人誌の「ドラゴンボールAF」(もちろん非公式)というものでは、ナッパがスーパーサイヤ人になった姿(眉毛とひげが金色になっている)が描かれています。
実際「ナッパ スーパーサイヤ人」で画像検索するといろいろ出てきます。
ナッパの必殺技について
ナッパの技に関してですが、原作の中では名前のついている技はありません。ゲーム等でついている名前です。
クンッ
ベジータ・ナッパが地球襲来時に、着地した東の都を全滅させた技です。「クンッ」という擬音と共に右手の人差し指と中指を立てて、上につきあげるような構えで繰り出します。
直接手から出るものではなく、ナッパの周辺の地面から上方向に衝撃波のようなものがあがっていきます。威力はすさまじいもので、都市一つが何も残らない荒野になってしまうほどの威力です。
※そんな威力にもかかわらず、なぜかサイヤ人の宇宙船は破壊されず残っています。
アームブレイク
天津飯に襲い掛かり、左手を切断させた技です。原作ではただの右手によるパンチのように見えますが、ゲームでは技になっています。
(ナッパは短期間しか登場していないために、こういったものまで技になったと考えられます)
アニメではまず左手で攻撃してから「アームブレイク」をしました。
ピッ
腕が切断された天津飯を助けに行こうとしたクリリンに対してはなった技です。「ピッ」という擬音と共に、突き出した指を右から左に振て繰り出します。
実際にクリリンに命中することはありませんでしたが、その技によって地面にあいた穴の奥が見えないほど深い穴が開いていることから、攻撃の威力がすさまじいことが分かります。
インパクトボム
右手を野球のピッチングのように振りかぶり、手のひらにできた炎のように燃えているような形の気功波を繰り出す技です。
クリリンに対して放ち、大ダメージを与えました。その後孫悟飯にも放つのですが、孫悟飯をピッコロがかばったため、結局ピッコロを倒す技になりました。
孫悟空にも同様に放ちますが、気合だけで弾かれてしまい、結局ダメージを与えることはできませんでした。孫悟空にとっては大した技ではないらしく、「こんなもの避けるまでもない」と言われています。
カパッ
大きく口を開けた口から繰り出される技です。口を開けたときの擬音が「カパッ」ということからこの名前がついているようです。
「自分の最高の技」と言っているので、ナッパの技の中でも一番威力があると思われます。孫悟空に対して至近距離から放ちますが、とっさに出したかめかめ波で切り返されてしまいます。
その時に孫悟空が「まともにくらったら危なかった」と言っている通り、相当の威力だったと思われます。その後クリリンと孫悟飯に対しても放とうとしますが、界王拳を使用した孫悟空に攻撃を受けて不発に終わります。
アイビーム
アニメオリジナルの技ですが、孫悟空が到着するまでの3時間の間に軍隊たちを迎撃するために使用した技です。目から放たれる気功波です。
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ナッパの声優について
ナッパの声優に関してですが、初登場の「ドラゴンボールZ」から、「ドラゴンボールGT」「ドラゴンボール改」と、全て変わっています。
・ドラゴンボールZ ⇒ 飯塚昭三さん ドラゴンボール(孫悟空の少年時の話)では人造人間8号(ハッチャン)の声優も務めていました。
・ドラゴンボールGT ⇒ 梁田 清之さん 同じくドラゴンボールGTで「リルド」の声優も務めていました。
・ドラゴンボール改 ⇒ 梁田 清之 同時に南の界王神の役も務めていました。