ラディッツ とは?

原作の其之百九十五「謎の異星人戦士」で初登場します。ドラゴンボールのストーリーで「サイヤ人」の出現を告げる人物となります。

アニメ版のラディッツの声優を担当しているのは千葉繁さんです(北斗の拳のやられキャラやテンションの高いナレーションで有名)。

球型の宇宙船にのって地上に降り立ち、手始めにそばにいた農夫を殺害してサイヤ人らしい冷酷さをみせます。

左目に相手の戦闘力を測ることができる「スカウター」という道具を装着しています。

ラディッツの登場によって宇宙には最強の戦闘民族であるサイヤ人が存在し、宇宙のあちこちの星々を侵略していることが明らかにされます。

しかも主人公の悟空は、元々地球侵略のために送り込まれていたサイヤ人であり本名はカカロットであるという衝撃の事実が告げられます。

サイヤ人のラディッツは悟空と血のつながった実の兄だったのです。ラディッツは他の惑星侵略に協力させるため悟空を呼び戻そうとやってきました。

地球には天下一武道会をはじめ、名だたる戦闘で鍛えられた戦士たちいますが、最強の戦闘民族サイヤ人のラディッツの前にはものの数ではありません。

最終的にラディッツを倒すために悟空は宿敵のピッコロとも協力して戦いを挑みます。

年齢

公式資料でははっきりと明らかにされていません。

しかしエイジ737生の悟空の兄であり、悟空が二十代の時に襲来してきており、悟空が誕生した時点で既に一人前の戦士として他の惑星を侵略しています。

この事から正確な年齢は分かりませんが、三十〜四十代と推測されます。

ラディッツの外見

他のサイヤ人のベジータやナッパと同じく肩当てなどのついた戦闘服を身に着けており、先のはねた腰まである長髪、前頭部はV字に切れ上がっています。

左目にスカウターをつけて、子供の頃の悟空と同じくサイヤ人として尻尾があります。身長もやや高めで悟空よりも長身です。

ラディッツの性格

戦闘民族サイヤ人らしく弱い相手には容赦がなく、相手を殺し滅ぼすことに抵抗がありません。地球人も虫けら同然のように扱い滅ぼす予定でした。

好敵手と闘うことを好む悟空でさえ、ラディッツとの戦いではわくわくするような興奮より恐ろしさを感じると述べています。

しかしサイヤ人としての戦闘力は1500で、地球人の中では圧倒的に強力ですがナッパやベジータなど他のサイヤ人からは「弱虫」とか「情けない」などとみそっかす扱いです。

また自分と血のつながった甥である悟飯を人質にとって悟空に自分の言うことを聞かせようとしたり、悟空とピッコロの協力した戦闘の中で危機に陥ると、悟空に憐れみを乞うて反省するそぶりでだましたりなど、誇り高い戦闘民族サイヤ人らしからぬみっともない闘いぶりも見せます。

このように戦闘力が低め・冷酷・卑劣・残酷といった一面があるために仲間のサイヤ人からもあまり良く扱われてないところがあり、悟空らに倒された後もドラゴンボールによって復活させられることはありません。

結局悟空の実の兄というキャラクターなのにそれ以後も出てきません。死後にその性格から閻魔大王相手に大暴れしたという話が出てくるぐらいです。

ストーリーへの影響

あまり物語中では良いキャラではありませんでしたが、登場した時の地球人の猛者たちをものともしない圧倒的な強さや、サイヤ人の勇猛さと恐怖を印象付けました。

何よりも初登場シーンでの宇宙船から出てきて、ライフルをもった農夫の戦闘力をスカウターで測ったシーン「戦闘力たったの5か・・・ゴミめ」の言葉は大変有名で、ドラゴンボール以外の世間でも流行になりました。

以後「戦闘力を数値で測る」というカルチャーを含め、サイヤ人編の内容にちなむ事柄は一種のサブカルチャーとして定着しました。

また死ぬ間際の「オレのほかに生きのこったふたりのサイヤ人はさらに戦闘力が上」という言葉は一年後のベジータとナッパという強力なサイヤ人の襲来への道筋をつけ、ストーリーの進む方向を暗示しました。

またラディッツとの戦いの中で悟空とピッコロという相容れないはずのキャラ二人がともに協力しあったこと、ピッコロが新しい必殺技の「魔貫光殺砲」を編み出し実戦で使い、悟空が自分の身を挺してラディッツを葬ったことで次の物語の展開にもつながりました。

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ラディッツの戦闘力

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悟空とピッコロという地球では最強クラスの戦士二人と死闘を繰り広げたラディッツですが、同じ仲間のサイヤ人たちの評判はよろしくありません。

弱虫だとか雑魚だとか「強さ」で言えば最弱扱いされてしまっています。これは他のサイヤ人やフリーザと仲間たちが強力すぎるだけで、地球人やピッコロなどのナメック星人の種族などから見れば十分強敵でした。

それではどの程度の強さかというとベジータの戦闘力は18000で、ナッパは4000。ラディッツよりはるかに上です。

またナッパとベジータが地球に来襲した時にナッパが地球の土を使って「栽培マン」を作りだしますが、この時に栽培マンは「パワーだけならラディッツに匹敵する」と言われ戦闘力は1200程度でした。

しかし栽培マンらは鍛え上げたヤムチャら他の戦士らに押されるレベルだったので、レベルをあげた地球人とはいい勝負になる程度と言えるでしょう。

また同じ1000前後の戦闘力を持つフリーザ配下の兵隊たちとナメック星人たちはいい勝負するので、この辺りだとみなすのが妥当と言えるかもしれません。

ちなみにナメック星人もサイヤ人と同じく戦闘に長けた種族とされており、ナメック星人のピッコロが地球にいたためにラディッツは負けても仕方なかったとの発言があります。

(ちなみに知っての通りピッコロは神様と元は一体だったわけで、元の一人のままの人格で戦闘力がそのままだったとすれば、ラディッツを上回るレベルだと思われています。)

尻尾を鍛えていなかった

またサイヤ人の特徴に「尻尾をつかまれると弱い」というものがあり、少年の頃の悟空にもこの弱点があったのはよく知られているでしょう。

ラディッツとの一戦では悟空とピッコロはまださほど戦闘力が高まっておらず、何度もピンチに陥りますが、悟空がラディッツの尻尾をつかんで有利になる場面があります。

尻尾が弱い」というサイヤ人の一番の弱点がそのままになっていたわけで、ここがラディッツが他のサイヤ人が見下げられる点でもあったようです(その他のサイヤ人エリート戦士は弱点の尻尾も鍛えている)

全体として見るラディッツの戦闘力

戦闘力というのはパワーやスピード、判断力など色々なものが含まれ、戦闘力もずっと同じではありません。

まったく戦力になってない幼い悟飯も怒りのエネルギーが目覚めると戦闘力の数値が異常に高まって周りを混乱させます(実際にラディッツ戦でこの目覚めた悟飯のパワーは重要な役割を果たす)。

また魔貫光殺砲のようにエネルギーを一部分に集中させることでも測られる戦闘力は大きく変わってきます。

数字だけで単純に強い弱いとは断言できませんが、ラディッツは以上のような状況などから、やはりサイヤ人の中でも下級戦士レベルであったのは確かなようです。

実際にドラゴンボールで復活させるかどうかの話が出た時もベジータから「役に立たない奴はいらん」とまで言われてしまうほどなので、上級戦士の闘いには向かない人物であったのは確かかもしれません。




アニメ版でのラディッツの姿

アニメバージョンには原作とは多少違う独自の設定があるのはよく知られていますが、ラディッツ関係でも少しオリジナルな展開が見られます。

原作ではラディッツは悟空とピッコロの連携プレーによって倒されてしまって地獄行きになってしまいますが、地獄でも閻魔大王相手に暴れたとの話があります。

ドラゴンボールは死者をよみがえらせることもできますが、ベジータ達からも使えないと見放されたために直接は復活せず、以後はまったく触れられることはありません。

しかし劇場版の『ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!! 悟空とベジータ』では地獄から舞い戻ってくる一味の中の一人としてラディッツの姿が描かれています。

またアニメ版ドラゴンボールZの続編である『ドラゴンボールGT』でも現世とあの世がつながって地獄から悪役たちがよみがえってくる展開になります。

その中にもラデッィッツの姿が再び出てきており、その後でまた地獄に送り戻されている話になっています。

いずれも「復活されないので地獄にとどめられている」という設定が共通しており、一時的には荒ぶるサイヤ人として怖ろしい存在感を示しました。

が、倒されてしまった後はラディッツはもう表舞台に登場することのないその他大勢に含まれる人物として皆に認知されているのが実情です。

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番外編の鳥山漫画に登場したラディッツ

このようにラディッツは、原作では倒されてしまうともはやストーリーに関係してくることは少ないです。レギュラー役ではなく一時的なキャラと言えます。アニメ版などでもそれは同じで再びメインキャラになって登場することはありません。

しかし2013年の7月1日に発売されたジャンプの「創刊45周年記念」号の鳥山明の新連載『銀河パトロール ジャコ』にで少しラディッツの姿が見られました。

この漫画は短期での集中連載という形をとっていますが、ドラゴンボールの番外編ともなる『DRAGONBALL―放たれた運命の子』も付け加えられており、ここでラディッツも確認できます。

かつて鳥山明がドラゴンボールの原作連載時に書いていた話が元とされていますが、細かく見ていくと当時の原作と少し違う点も見られます。

のちに孫悟空となるサイヤ人のカカロットが地球に送り込まれるまでの話など、言うならば本編のドラゴンボールが成立する前の設定につながります。当然悟空=カカロットの家族である父親のバーダック、母親のギネなども登場してきます。

ここでは幼い頃にサイヤ人のエリートの王子であるベジータとラディッツが一緒になって行動する姿が描かれていますが、知っての通り色々と扱いにくいサイヤ人であるベジータと一緒になってると知って、父親のバーダックは気をもんでいます。

この辺りではラディッツは悟空と同じく多少気を使われている面もあり、本編で描かれていた弱肉強食で血も涙もない戦闘民族サイヤ人のイメージと少し違う面もあります。

このようにラディッツは本編の正統ストーリーでは復活しませんが、前日譚や番外編、サブ的な部分でまれに姿を見ることがあります。

ラディッツの必殺技

ドラゴンボールの戦士たちには多種多様なユニークな必殺技を持ちますが、ラディッツに関してはアニメではともかく、原作では特に技に名前は付けられてはいません。

必殺技としては「気功」「気の力」を集中させることで繰り出す大技が多いです。

気を片手にためて相手を感電させるようにダメージを与える技、両手から強力な気の一撃を打ち込むもの(ピッコロの片手を潰した)など気のパワーをまとめてクラッシュさせて圧倒的に破壊力を生むものです。

この辺りがラディッシュの決め技と言えるでしょう。

また言葉で相手を混乱させながら肉弾攻撃をしかけたり、悟空との闘いで見られたように心理的に言葉でゆさぶりながら不意打ちのような攻撃もしかけるなど、時には頭脳プレーに似たものも得意とするようです。

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ラディッツのうんちく

ここでは意外と知らないうんちくを紹介していきます!

フリーザらにサイヤ人が滅ぼされたことを知らない

サイヤ人や惑星ベジータはフリーザによって滅ぼされましたが、ラディッツ自身はそのことを知らないようです。他の星の侵略にあたっていて、惑星ベジータについては巨大隕石の衝突などによると思っています。

またフリーザによればラディッツや悟空の父であるバーダックが最後まで攻撃に抵抗したということになっていますが、それについても知りません。

ゲームでは登場する

プレイステーションや任天堂のWii、DSなどドラゴンボールはゲームソフトの題材にもなっています。

そこでラディッツは登場してきて時には悟空らと協力したり敵キャラとなったり、色々と原作にちなむ話題をしゃべったりと、オリジナルな展開が楽しめます。

意外に人気あるキャラ

完全に悪役であまり良い描き方をされず、原作では倒された後では再び登場しませんが、ドラゴンボールの人気投票を行ったところ、ラディッツは20位に入賞したそうです。読者にはそれなりにインパクトがあったキャラなわけですね。

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