ドラゴンボールにおいて初期より登場するキャラクターで、別名「武天老師」と呼ばれている武術の達人です。
実の姉として、占いババがいます。孫悟空のほか、牛魔王・孫悟飯(孫悟空の祖父)・クリリン・ヤムチャなどに武術を教えました。
身長は165cm、体重は44kg、血液型はO型、スリーサイズはB73・W73・H73です。
エイジ430年生まれで、年齢は319歳です。周りを海に囲まれた小島に家を建てて住んでおり(カメハウスと呼ばれています)、同居人にウミガメがいます。
禿げ頭にサングラスをかけており、アロハシャツを着ています(頭髪についてですが、武術をするので頭を丸めていると思う方もいるようですが、実は加齢により頭髪が抜け落ちただけと本人が語っています)。
背中に亀の甲羅を背負っており(重量が数十kgある)、それが亀仙人と呼ばれている理由です。ドラゴンボールでおなじみの技「かめはめ波」は亀仙人が開発した技です。
自身の師匠に「武泰斗」がおり、兄弟弟子に「鶴仙人」がいます。師匠である武泰斗は、ピッコロ大魔王を封印するために魔封波を放ち、封印と引き換えに自らの命を落とします。
そして数百年後、今度は亀仙人自身が、封印が解かれたピッコロ大魔王を封印するために魔封波を放ち命を落とします(封印には失敗してしまいます)。
性格ですが、かなりのスケベでテレビで特にエアロビクス系の番組を見ていることが多く、孫悟空が耳元で大声を出さないと気付かないぐらい夢中になって見ているほどです。
孫悟空・クリリンの修行の一環として、「ピチピチギャルを連れてくる」というお題が出されたこともあります(その時に連れてきた女の子がランチです)。
また別の修行では、あたまを鍛えるという事で国語の授業を行ったのですが、使用されたテキストがスケベな本を使用していました。
またブルマに対してもセクハラまがいの行為を繰り返し行っており、拳やハンマーで殴られることも何回もあります。アニメではセクハラ行為の対象がチチや人造人間18号、ランチにまで及んでいます。
スケベのイメージからただのエロジジイと思われがちですが、武術に関しては非常に真剣で真面目であり、孫悟空やクリリンの修行には特に厳しく接しています。
ヤムチャが言うには「滅多な事では弟子はとらない」らしいのですが、修業もしないで亀仙人の技であるかめはめ波を放ったことで自ら弟子にならないか誘ったりと、見どころのあるものには自ら誘ったりします。
滅多な事では弟子は取らないはずが、クリリンに対してはスケベな本を土産として持ってきただけで弟子にするなど、矛盾したところもあります。
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亀仙人の仮の姿:ジャッキー・チュンとは?
第21回天下一武道会、第22回天下一武道会と、2回にわたって出場しており、亀仙人としての出場がばれないように白髪のかつら・ひげをつけ、黒い道着を着用し出場しています。
出場理由は、孫悟空とクリリンが自分の思った以上の強さを身に付け、このままでは優勝してしまうかもしれない、もし優勝したらこれからの修行が身につかなくなるかもしれないという理由からです。
第21回天下一武道会の際には、第1回戦でヤムチャと対戦し、一切ヤムチャに触れることなく勝利します(手を勢いよく振って風を起こし、吹き飛ばした)。
準決勝でクリリンと対戦して力の差をみせつけての勝利、決勝では孫悟空に対して辛くも勝利して、優勝します。決勝戦のとき、孫悟空が満月を見て大猿に変身してしまい、その原因が月だと分かった亀仙人はかめはめ波で月を破壊してしまいます。
実はこの大会中にジャッキー・チュン=亀仙人、というのがばれそうになっています。ヤムチャと対戦した際、ヤムチャがあまりの強さに疑いをかけます。
本人に聞いても「違う」というのでずっと疑っているのですが、疑いを晴らそうとした亀仙人が、同じ大会に出場しているナムに依頼して亀仙人の格好をして観客席に立たせてごまかした経緯があります(ナムには自分が亀仙人というのは打ち明けています)。
第22回天下一武道会のときには、同じ理由で出場します。1回戦で男狼と対戦して勝利しています。この男狼は普段は狼のような見た目で、満月を見たら人間に変身するという少し変わった特性を持っており、ジャッキー・チュンを恨んでいます。
理由は第21回天下一武道会の決勝戦で孫悟空の大猿化を解くために満月を破壊してしまったこと。人間に戻れなくなってしまったので恨んでいます。
亀仙人(ジャッキー・チュン)は男狼がずっと人間でいられるように催眠術を使用して人間に変身させました(この時に満月の代用品として使用したのがクリリンの頭です)。
亀仙人はかめはめ波などの技の他、催眠術も使えるようです(もっとも、使用したのはその一度きりですが)。準決勝では天津飯と対戦しますが、自ら場外に落ちて負けています。
理由は、「自分の弟子たちは、優勝したからといって修業を怠けたりしたりするような奴たちではない」というのが分かったから。
準決勝の際に天津飯の師匠である鶴仙人に正体がばれています。第23回天下一武道会以降は出場していません。
亀仙人の青年時代
原作では1コマしか描かれておらず、そのシーンは武泰斗が魔封波を放って命を落とし、その亡骸に鶴仙人と共に寄り添っている姿のみでした。
その姿ですが、今のようにサングラスはかけておらず、髪はそり落としており黒い道着を着用していました。
カリン塔にのぼってカリン様のもとで修業を受けており、超聖水をカリン様から奪うのに3年の年月を要しています(ちなみに孫悟空は3日で奪い取ることに成功しました)。
描写はないのですがこの時にずるい方法で奪おうとしたのか、孫悟空との修業の際、「亀仙人とはちがう」と言っています。
アニメでは昔の亀仙人の写真を見たブルマが「いい男」と言っています。
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ピッコロ大魔王対戦時の亀仙人
クリリンを殺した敵を追いかけて夜になっても帰ってこない孫悟空を「もう生きていない」と言うなど、過去の経験からピッコロ大魔王の事をかなり恐れているのがうかがえます。
神龍にピッコロ大魔王をこの世から消し去ってしまうように依頼するため、天津飯・チャオズと協力してドラゴンボールを集めますが、途中にピッコロ大魔王もドラゴンボールを集めていることに気が付きます。
ピッコロ大魔王がドラゴンボールを飲み込んでしまったのでドラゴンボール集めはもう無理だと悟り、天津飯を催眠スプレーのようなもので眠らせて単身ピッコロ大魔王に挑みます。
そして魔封波を使用して封印しようとするのですが、失敗してしまい亀仙人は死んでしまいます(この時チャオズも同時に死んでしまいます)。
孫悟空がピッコロ大魔王を倒した後にドラゴンボールによって生き返っています。
ドラゴンボールZ以降
孫悟空たちがパワーアップしてしまった結果、亀仙人との力の差が開いてしまい、戦う姿の描写はありません。
しかし気を感じる能力を身につけていたり、セルゲームで孫悟空はセルに敵わないというのを見破っていたりと、少しではありますがパワーアップはしているようです。
亀仙人の戦闘力の推移
エイジ430 亀仙人誕生 戦闘力1ぐらい
たぶん普通の赤ん坊ですので・・・。
エイジ440頃?戦闘力100ぐらい
カリン塔で修業をする。
エイジ461 戦闘力最大500ぐらい?
武泰斗が死亡する。ピッコロ大魔王を封印した電子ジャーを海底へ沈める
エイジ749 戦闘力最大300ぐらい
孫悟空たちと出会ったころで、かめはめ波でフライパン山の火を消す。数百年経って戦闘力は落ちていると推測しました。
エイジ750 戦闘力最大350ぐらい
ジャッキー・チュンとして第21回天下一武道会に出場。決勝戦で悟空の大猿化を解くためにかめはめ波マックスパワーで月を破壊。
エイジ753 戦闘力最大400ぐらい
第22回天下一武道会に出場。悟空たちに隠れてひそかに特訓していました。
エイジ761 戦闘力139
サイヤ人襲来時。この時にはクリリンに戦闘力を抜かされていました。
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亀仙人の必殺技
かめはめ波
亀仙人が50年の年月をかけて開発した技。体内の潜在エネルギーを前に押し出した両手の手のひらから一気に放出する技です。
初めて使用したのは牛魔王が住んでいるフライパン山の火を消すために放ったときです。この時は亀仙人自身の体が筋肉質になりました。
しかし技自体は比較的簡単なもののようで、修業もしていない孫悟空が放ったり、第22回天下一武道会で天津飯が一度見ただけでマネしたりしています(この時天津飯は「この程度の技」と言っています)。
残像拳
とても素早い動きでその場に残像を残し、自身は別の場所に移動して相手をかく乱する技です。
残像に気を取られているあいだに攻撃を仕掛けるための技です。もっと素早く動くことで、いくつもの残像を残せる「多重残像拳」というものもあります。
酔拳
第21回天下一武道会の決勝戦で使用しました。酔っぱらったような先が読めない動きをしながら攻撃します。当時子供だった孫悟空は酔っぱらった動きの先読みができず、この技はとても有効でした。
よいこ眠眠拳
奇妙なての動きと共に子守唄をうたい、相手を眠らせる技です。どちらかというと催眠術に近い技だと思います。
孫悟空を眠らせて勝つ直前までいったのですが、10カウント直前に目が覚めてしまい失敗に終わりました。
萬國驚天掌
電流のようなもので相手を攻撃し、全身の自由を奪う技です。そのまま受け続けると死んでしまうほどの強力な技で、初めて使用したのは、描写はないのですが孫悟空の祖父の孫悟飯でした。
孫悟空にも使用したのですが、大猿に変身したときにはじかれてしまいました。
魔封波
ピッコロ大魔王を封じ込めるために開発された技です。
もともとは亀仙人の師匠である武泰斗が編み出した技です。相手の体の自由を奪い、「大魔王封じ」と書かれたお札が貼られた電子ジャーに封印する技です。
使用すると自分の命も奪われてしまう、まさに命がけの技です。亀仙人が使用した時は失敗に終わりました。
後に天下一武道会で人間に憑依した神様がピッコロ(マジュニア)に放ちます。この時は電子ジャーではなく小さなビンを使用していました。
神様は使用したにもかかわらず、なぜか死亡することはありませんでした。
亀仙人の不老不死について
亀仙人は不老不死の薬を飲んでいるので長生きしている、といううわさがあるのですが、実はそうではありません。
初期のころ、ウミガメが亀仙人に「不老不死のクスリを飲んだではありませんか」というセリフがあるので、この時は不老不死という設定があったと思われます。
しかし、ピッコロ大魔王と戦う直前、天津飯に対して「不老不死の薬を飲んでいる」と語っています。
これは天津飯に対しての亀仙人の配慮で、自分と天津飯まで死んでしまったら後にピッコロ大魔王を倒すものがいなくなる(この時、全員孫悟空は死んでしまったと思っている)ので、単身ピッコロに立ち向かうためについた嘘です。
実際魔封波を使用して死んでしまっています。
※亀仙人の仲間?には、本編では登場しませんが不死鳥がいました。しかし食中毒で死んでしまったそうです。
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亀仙人の声優
亀仙人の声優についてですが、放送中に声優さんがなくなったりして変更しています。
1話~287話 宮内幸平さん
※137話のとき、八奈見乗児さん(ナレーション・界王様などの担当)が代役を務めています。どうやら宮内幸平さんが体調を崩したためだそうです。
288話~ 増岡弘さん
※増岡弘さんは「サザエさん」のマスオさんの声でおなじみの声優さんです。
劇場版「ドラゴンボール 最強への道」では愛川欽也さんが担当したこともあります。