マギシステムは、NERV本部内の、第一発令所司令塔基部に設置されている、コンピューターシステムのことです。
NERV施設全般の稼働運用の他、エヴァに対するサポートなどに活用されています。
正式な名称は「Super Computer MAGI System」です。また、略称として「Tokyo-3 MAGI-01」という呼称が用いられることもあります。
マギシステムの声は、林原めぐみさんが担当しています。
各マギシステムの所在
また、NERV本部内のマギシステムはオリジナルのマギと呼ばれているのですが、同様のシステムが世界各地に設置されています。
作中では第2新東京市と呼ばれている、セカンドインパクト後壊滅した首都東京にかわり暫定的な首都として機能している旧長野県松本市にマギシステムの2号機が設定されています。
ベルリンに3号機が、マサチューセッツに4号機が、ハンブルクに5号機が、北京に6号機が、それぞれ設置されています。
また、NERV本部内のオリジナルのマギは、箱根にある第3新東京市に関する政策決定も行っています。
ちなみに、NERV本部内のオリジナルのマギが最も優秀な性能を有しているようです。
マギシステムの性能
マギシステムは通常のスーパーコンピューターよりも圧倒的に性能が良く、第七世代の有機コンピュータであるとされ、世界一の性能を有しています。
波長パターンの解析、使徒との戦闘における作戦の立案や検討など、多様な業務を任されています。
他にも、マギは膨大な記憶容量を有していて、NERV本部内で過去に起こった全ての出来事を漏らさず記録しています。そのため、NERVにとってマギシステムは必要不可欠な重要な存在といえます。
マギの3つのシステム
マギシステムは、カスパー、バルタザール、メルキオールと名付けられた、それぞれに独立した3つのシステムにより構成されています。
この名前は、新約聖書に登場する、キリストの生誕を祝うために東方からやって来た「東方の三賢者」の名前から由来しています。
この3つのシステムがそれぞれに判断し、多数決によって最終的な意思決定をするという仕組みになっています。
3つのシステムのうち、1つから提案された議題について、多数決を行います。そのため、ときにそれぞれのシステムの意見が対立する場合もあります。
このマギシステムは、赤木リツコの母親である開発者のNERV技術局局長赤城ナオコの思考パターンを元に作られました。
マギシステムの功労者「赤城ナオコ」
NERV内部の人工進化研究所にて働いていたナオコは、マギシステムの開発をスタートさせます。
それぞれ、「科学者」、「母親」、「女」、というナオコの思考パターンが反映されています。これにより、通常のコンピューターとは異なる判断が可能となっています。
開発者のナオコによれば、人間の持つジレンマをあえて残したということで、このシステムは人格移植OSと呼ばれています。そのため、それぞれのシステムには異なる個性があります。
ガスパー
第11使徒イロウルにハッキングされた際には、科学者としてのナオコの思考パターンが反映されたメルキオールが最初にリプログラムされ、NERV本部の自爆を提起しています。
しかし、その際には、女としての思考パターンを移植されたカスパーが最後まで残り、最終的な勝利の糸口となりました。
他にも、カスパーは劇場版では、リツコがゲンドウと心中するため、NERV本部を自爆させようとした際に、否定してみせるなど、他のバルタザールやメルキオールに比べて、作中で目立った行動をみせています。
マギシステムの格納庫内部には、多数の付箋が貼り付けられているのですが、これはナオコが残したものだと考えられています。
その伏線の中には、プログラムに関するコードだけでなく、「碇のバカヤロー」などと記入された付箋もありました。
作中では、エヴァ初号機と弐号機のコアにそれぞれのパイロットの母親の魂が入れられているという設定になっていますが、このマギシステムは、パイロットにとってのエヴァのように、リツコにとって母親を象徴する存在であることが作中の台詞からはうかがえます。
リツコは「母さんは今日も元気なのに、私はただ年を取るだけなのかしらね」という台詞を、マギシステムに対して投げかけるように発しています。
赤木ナオコの最期
本体を開発し、自身の3つの人格をOSとしてコンピューターに移植したあと、ナオコは1人目の綾波レイを絞殺し、直後にマギシステムの上から飛び降り自殺をし、この世を去っています。
このときナオコは、マギシステムの中央部に配置されているバルタザールに向かって身を投げ、激突して死亡しました。その後、リツコがマギシステムの設置運用を担当することになりました。
マギシステムの完成
ナオコがマギシステムの基礎的な理論を完成させたのは2005年のことです。しかし、正式な完成までは更にそれから5年がかかり、2010年になってマギシステムは完成することとなります。
第13話のマヤの台詞によれば、正式稼働後、2010年から2015年までの5年間の間に127回、1ヶ月に2回の頻度でマギシステムに対して定期検診が行われています。
とくに作中では、マギシステムは使徒のパターン解析に使用されることが非常に多くなっています。作中で主要キャラがよく叫ぶ「パターン青! 使徒です」といった判断は、マギシステムによる解析が元となっています。
テレビシリーズの第13話では、このマギシステムの存在がクローズアップされています。第11使徒イロウルがマギシステムをハッキングするという展開になっており、マギシステムを中心としたストーリーが展開されます。
この際、NERVは自爆寸前まで追い詰められています。
マギシステムは実在する?
実は、現実にマギシステムという名前のシステムが存在します。実在のマギシステムは、東京都江東区青海に存在する独立行政法人産業技術総合研究所内が所有しています。
現在は、その研究所の中の、バイオインフォマティクス研究開発を行うゲノム情報研究センターという所に存在しています。製作はNECが担当しました。
現実のマギシステムは、エヴァの作中のマギシステムとは異なり、カスパー、メルキオール、バルタザールの他に、メアリーというコンピューターがあります。
合計4台のコンピューターで構成されているわけです。それぞれ、カスパーが分子機能、バルタザールが生命システム、メルキオールが遺伝子情報系を担当、メアリーが分子機能系を担当しているようです。
この産業技術総合研究所が所有する実在のマギシステムは、「Massively parallel genomic information analysis system(超並列ゲノム情報解析システム)」という言葉の頭文字を取って、マギシステムと名付けられたとのことです。
しかし、それだけではなく、このシステムの関係者にエヴァンゲリオンのファンがいたため、作中のマギシステムにちなんで名付けられたとのことです。
実在のマギシステムは並列PCクラスターサーバーです。メインとなるOSは「RedHat Linux 7.1」で、他に並列OSとして「SCore 4.1」が使用されています。
正式名称は、「1024CPU CBRC MAGI Cluster System」と名付けられています。1040個ものCPUを接続した大規模なPCクラスタで、世界的に見ても最高水準のものだということです。
主に、大量の生命情報データを扱い、タンパク質構造解析、ゲノム情報の解析、ゲノムからの遺伝子の発見、分子シミュレーションや、分子構造解析のための画像処理といった目的に使用されています。
