ビルスとは?

世界に十二ある宇宙の第七宇宙の破壊神。破壊神ビルスと言われているだけあり、破壊を司る本物の神様で、いつも付き人のウイスと行動を共にしている。

創造を主とする界王神とは正反対の存在。しかし、界王、界王神から恐れられているため、神の中でもトップの地位に位置することがわかる。

姿はそれほど大きくないようで、一般的な地球人と同じ程度の身長で、紫色の肌に、老猫のような顔をしている。

目を擦る仕草は、猫そっくりである。古代エジプトを思わせる衣服を身に着けている。しかし、寝るときは白いパジャマに着替えて寝るというかわいい面もある。

逆らったり、気に入らなかったりすることがあると、すぐに破壊しようとする、わがままで気ままな性格。

美食家としての一面

また、意外にも美食家であり、美味しいものがあるというだけで破壊行為をしないこともあったりする。

地球の料理は、神の口にも合うらしく、破壊されない要因の一つとなっている。逆に、口に合わない料理が出てきた際は、迷わず破壊をする恐い一面も。

現に、ドラゴンボール超の1話にて、油分が多いというそれだけの理由で、とある星を半分破壊してしまっている。

一方で良識を持つ一面も

神と神での最終シーンでは、ブルマにビンタしたことを本人に謝罪している。

また、機嫌を損なわなければ、自分から危害を加えようとはしない。あくまで、破壊の理由は自分が納得できないことだけに留まる(惑星の位置が気に食わないだけで破壊しかねないが)。

やっぱり本質は破壊神

しかし、正義の心を持つわけではなく、本質は破壊神なので、破壊行為をする上で躊躇等はまったくしない。

当然生命のいる星でも、迷いもせずに気弾を放って破壊する。破壊行為は喜びのためでもなんでもなく、ただの気まぐれでやっている。

一方で、同格レベルの相手と戦闘をすることは楽しいようだ。超サイヤ人ゴッドのことを予知夢で知り、予言魚の強敵が現れるという予言を聞いたときは、存在を確かめるために自ら出向いた。

破壊神シャンパとの格闘試合の後、自分は何も動いていなかったせいか、体がウズウズしていた。孫悟空と戦っている時には、笑顔を見せたりしていた。

第6宇宙の破壊神シャンパとは双子の兄弟。どちらが兄で弟かは不明。仲が悪いらしく、格闘試合の際も、すぐに口喧嘩になったりしていた。

一方で、超ドラゴンボールの願いを、シャンパのために使ってあげたりする面もあるなど、決して心底悪く思っている訳ではなく、兄(弟)思いの一面がある。

孫悟空、ベジータのことはある程度評価しており、格闘試合の参加の意思を二人に聞くなど、二人の意思を尊重していることが伺える。

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ビルスの戦闘力

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原作のドラゴンボールでは間違いなく最強の実力者であり、ドラゴンボール超の中でもトップクラスの実力を誇る。まさしく神の実力である。

気を発する時は紫色のオーラに包まれる。このオーラは非常に崇高であり「神」の域に達しなければ感じることができない。

なお、界王や界王神はこの気を感じ取ることが出来る。しかし、現地球の神であるデンデや、先代地球の神と同化したピッコロは気を感じ取ることが出来ていなかった。

そのため、神の力を感じ取るには、本質的に神である必要があり、あくまで役職上の神では気を探せないようである(そもそもデンデは気を探る力がない可能性もあるが)。

作中での活躍

動きは軽やかで、小柄な体を生かし、トリッキーな空中移動をする。オーラを発すると、気弾を多く使う攻撃になる。打撃攻撃が、通常の戦士では1撃でKOされてしまうほどの威力を持ち、気弾の1発が、星一つを破壊できてしまうほどの破壊力を持つ。

劇場版「神と神」では、実力をほんの少しも出してはいなかったが、超サイヤ人3の悟空をたったの2撃で沈めた。神の域に達した超サイヤ人ゴッドの悟空でも、ビルスの全力を出させるには至らなかった。ウイス曰く「7割程度の力」。

劇中で戦闘をした相手は数多いが、いずれも完勝を収めている。それでも一番手こずっていたのは、超サイヤ人ゴッドの孫悟空だろう。なお恐ろしいのは、今までの強大な敵にあった変身・パワーアップなどが存在しないことだ。

フリーザにしろ、セルにしろ、主人公の孫悟空でさえ、何らかのパワーアップ方法があったが、ビルスの場合は、そのままの状態で十分に強いのである。

ビルスとやり合えるのは・・・

見た目は恐ろしそうな相手ではないのに、作中トップクラスの実力なのは脅威である。しばしばベジットやゴジータとの比較の対象になっている。

しかし、ベジットやゴジータは神の力を手に入れてはおらず、悟空自身も、合体しても勝てる相手じゃないということを明言しているので、勝てる見込みは薄いと考えられる。

ウイス曰く、超サイヤ人ブルーになった悟空とベジータが協力して戦えば、やっとビルスともやり合えるとのこと。まだまだビルスの強さは遠いままである。




ビルスの名言

ビルスには、神の威厳と恐怖を兼ね備えた名言が多くある。それをいくつか紹介する。

創造の前に破壊あり

劇場版「神と神」にて、悟飯が跳ね返した銃弾に当たり、不機嫌になったビルスが言った台詞。ビルスの代名詞とも言っていいこの言葉、まさに神の台詞。

しかし、この後ベジータが軽快なリズムに合わせて踊るシーンがあり、あまり記憶に残らない不遇な名言なのかも知れない。

完全にキレたぞォォォォォ!

劇場版「神と神」にて、食べたかったプリンを魔人ブウにすべて食べられてしまった時のビルスの台詞。

ベジータが苦労して怒らせないようにしていたことが、すべてパーになってしまった瞬間でもある。また、怒る原因が幼稚なことから、何をしてくるかわからない、そういった怖さがこの台詞にはある。何よりも印象に残る名言だ。

僕はね、眠いんだよ。眠くて眠くて・・・堪らないんだよー!!

ドラゴンボール超11話にて、超サイヤ人ゴッドを殴り続けながら言った台詞。その圧倒的な力のあまり、全力を出す相手がいないもどかしさを叫んでいる。

ようやく見つけた超サイヤ人ゴッドのパワーはこの程度なのかと嘆いている様子が伺える。

神は願い事なんてしない。強いて言うなら、全ての世界を消しちゃう!なんてのも、ぞくぞくするほど楽しそうだな

ドラゴンボール超29話にて、超ドラゴンボールについて聞かれたときのビルスの台詞。

第6宇宙と第7宇宙で格闘試合が行われることになったが、それに納得いかないブルマは、超ドラゴンボールを活用して格闘試合を止めるようにビルスに言った。

しかし、ビルスは超ドラゴンボールは喧嘩のきっかけにすぎないと話している。そのあとでこの台詞が飛び出す。

ビルスも、世界を消すというのは望んでいないはずなのだ。なぜなら、楽しみが減ってしまうし、大好きな食べ物も食べられなくなってしまうからだ。この台詞は、あくまでも脅しの台詞のように思えるのだが、破壊神ならやりかねない恐さがある。

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ビルスの意外と知らないうんちく

名前の由来

ビルスの名前の由来はお酒のビール(ス)から来ているのだが、元々はウィルス(ヴィールス)から来ていた。

しかしながら、ビルスは邪悪な存在ではなく、ウィルスのような存在ではないとしたため、急きょビールが名前の由来となった。ウイス、シャンパ、ヴァドスは、それぞれウイスキー、シャンパン、カルヴァドスが名前の由来。

ビルスのモデル

ビルスのモデルは、原作者の鳥山明が飼っている猫の品種「コーニッシュレックス」と、エジプト神話から来ている。

そのため、猫のような仕草をし、エジプト神話の神様のような服装を着ている。また、当初のモデルはもう少し耳が立っていて、あまり猫っぽくない。

ウイスとの関係

ウイスとは、付き人として常に行動している、しかし、実際はビルスの師匠であるため、保護者のような感じになっている。

ビルスが暴走した際、すぐに止めることができるほどの戦闘力を持ち、ビルスより強い描写が各場面にある。ビルスがわさびを食べてしまい、辛さのあまり周りの星を破壊してしまった際は、手刀一発で黙らせている。

ビルスの寝起きのくしゃみで、星を破壊してしまった際は、時間を戻して星を再生することも可能だという。ビルスよりも謎であり、底なしの戦闘力が見える。ビルスの食事は、ウイスがすべて仕入れており、移動の際は、送迎を担当していた。

ウイスとの関係は、付き人でも師匠でもなく、まさに親といったほうが近い。しかしながら、ビルスは師であるウイスにも大きな態度で接している。

そういう意味では、神様という地位は、強さという単位では表せないものなのかもしれない。

悟空を破壊神としてスカウト

映画「神と神」でウイスは、孫悟空を次の破壊神にならないかとスカウトしている(冗談かもしれないが)。そのため、ビルスが破壊神になる際も、スカウトした可能性がある。

そうなるとウイスの方が、立場が上になってくる可能性も出てくるが、現時点ではビルスとウイスの過去が明示されていないため、未だ謎に包まれたままである。ビルスは、ウイスのことを頼りにしており、これからも二人で行動していくのだろう。

ビルスの声優

ビルスの声優は、七色の声を持つ山寺宏一さん。

山寺さんは声優界のトップに君臨する名声優であり、まさに声優界のビルス様なのである。そこで、山寺さんの演じた代表的なキャラクターを調べてみることにした。

銭型警部(ルパン三世)

銭型警部は、納谷悟朗さんが長年演じてきた。しかし、高齢の問題もあり、キャストの入れ替えが行われた。

こうして山寺さんが銭型警部を担当することになったのである。納谷さんの銭型警部の声は、既に多くの人々に浸透しており、なかなか払拭するのが難しいと思われたが、山寺さんの起用に納得する人は多い。

加持リョウジ(新世紀エヴァンゲリオン)

山寺さんは、二枚目のキャラクターもうまく演じることができる。加持リョウジは、ラフな外見ながらも伊達男の印象が強く、山寺さんの声とぴったりマッチしている。

めいけんチーズ(アンパンマン)

なんと、国民的アニメのアンパンマンで、犬の声を担当している。セリフこそないが、人間以外の声を違和感なくすることができるのは、山寺さんくらいであろう。

ちなみに、アンパンマンでは、カバ夫、かびるんるんをはじめ、かまめしどん、うずまきまんなどといったゲストキャラクターを数多く演じている。

ディズニーキャラクター

山寺さんは、日本語翻訳のディズニーキャラクターを数多く演じている。代表的なのは、アラジンのジーニー、ドナルド・ダック、スティッチなどである。

人とは思えない不思議な声で、人はもちろん、動物、魔人、あらゆる声を出しているのだ。七色の声と呼ばれるにふさわしい、卓越した技術があると言える。

洋画吹き替え

アニメだけではなく、洋画の日本語吹き替えも行っている。代表的なのは、エディーマーフィー、ジムキャリー、ウィルスミスなど、主役の声を数多く演じている。

中でもエディーマーフィーのおちゃらけた声は、黒人の日本語吹き替えのイメージとして、日本中に浸透している。

まとめ

ここでは紹介しきれない作品も数多く演じている山寺さん。

もし、山寺さんがいなくなってしまう時があれば、アニメ界、映画界では大打撃を受けてしまうであろう。山寺さんには、これからも多くの作品に携わってもらいたい。

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