今回はワンピースの謎で物語の序盤からずっと明かされていない謎のひとつでもあるDの意志について考察いたします。
ワンピースには主人公のモンキー・D・ルフィのように名前に『D』がつくキャラクターが出てきます、その“D”の名前を持つものが物語に深くかかわっており、物語の中心となっています。
現在までに“D”がつく人物は、
モンキー・D・ルフィ
物語の主人公であり麦わら海賊団の船長。
ゴムゴムの実の能力者であり王下七武海や海軍大将などと戦うほどの高い戦闘力を持っています。また世界でも数少ない覇王色の覇気を持っています。
父は革命軍のリーダー『モンキー・D・ドラゴン』であり、祖父は海軍の英雄『モンキー・D・ガープ』で、世界が注目するほどの海賊に成長しています。
『ポートガス・D・エース』革命軍のナンバー2『サボ』とは義兄弟の盃をかざしており二人を兄と慕っていました。
仲間と共にグランドラインを制覇し、海賊王になるのが目標であり、海賊王『ゴール・D・ロジャー』が使用していた麦わら帽子をシャンクスから受け継ぎました。
モンキー・D・ドラゴン(ルフィの父)
主人公『モンキー・D・ルフィ』その主人公の父親として登場したのが『モンキー・D・ドラゴン』です。元海軍中将『モンキー・D・ガープ』の息子でもあります。
革命軍総司令官であり、世界政府を直接倒そうとしており、世界各地でクーデターを起こしている。
現在では世界に知らぬ者はいない「世界最悪の犯罪者」として悪名を馳せているとされています。
ゴール・D・ロジャー(海賊王/エースの父)
ワンピースの世界において本作の世界観である大海賊時代を自らの処刑によって作り出した大海賊です。
ロジャー海賊団の船長として偉大なる航路(グランドライン)を制覇し、一繋ぎの大秘宝「ワンピース」を手に入れ海賊王の称号を手にした大海賊であり、物語の重要な人物になります。
妻は『ポートガス・D・ルージュ』であり。白ひげ海賊団2番隊隊長『ポートガス・D・エース』は実の息子になります。
主人公の麦わらの『ルフィ』のトレードマークである麦わら帽子は元々ロジャーの物であり、ロジャー→シャンクス→ルフィへと麦わら帽子が渡ってきたと思われます。
ポートガス・D・エース
海賊王『ゴール・D・ロジャー』の実の息子であり、白ヒゲ海賊団2番隊隊長。
幼少時は主人公のルフィと共に『モンキー・D・ガープ』に育てられていました。
『ルフィ』や革命軍の『サボ』とは義兄弟の盃を交わしており、互いの事を大切な兄弟としています。
メラメラの実の能力者であり、高い戦闘力を持っていましたが、黒ひげ『マーシャル・D・ティーチ』との戦いに敗れ処刑されることとなります。
処刑を防ぐために駆け付けた白ヒゲ海賊団や『ルフィ』によって一度助け出されますが、
『ルフィ』を庇おうとして海軍大将の『赤犬サカズキ』によって体を貫かれ殺害されてしまいます。
ポートガス・D・ルージュ(エースの母)
本作の世界観である大海賊時代のきっかけを作った海賊王『ゴール・D・ロジャー』の妻であり『ポートガス・D・エース』の母親です。
『ロジャー』の血筋を根絶やしにすべく世界中を捜索していた世界政府からエースを守るため、20ヶ月という常人離れした期間エースを胎内に止めほとぼりが冷めてから出産しましたが、出産直後それが元で他界してしまいました。
モンキー・D・ガープ(ルフィの祖父)
元海軍中将であり、海軍内では海軍の英雄と呼ばれるほどの海兵となっています。
主人公『モンキー・D・ルフィ』の祖父であり、『モンキー・D・ドラゴン』の父でもあります。
『海賊王ゴール・D・ロジャー』とは海軍と海賊として数多くの戦いを繰り広げる中で変な信頼感が生まれ自分の子供を育ててほしいとお願いされています。
ロジャーの息子であるエースをロジャーに頼まれ育てルフィと共に厳しく育て、立派な海兵に育てようとしました。
ハグワール・D・サウロ
海軍中将であり巨人族の男性「デレシシシ」という独特な笑い形が特徴的な人物である。
麦わらの一味の船員『ニコ・ロビン』の命の恩人でありバスターコールが掛かったオハラから『ニコ・ロビン』を逃がすために命を落としてしまいます。
元海軍本部大将の『青雉クザン』は親友でした。“D”の一族で唯一の巨人族でもあります(現時点では)
マーシャル・D・ティーチ(黒ひげ)
黒ひげ海賊団の提督であり現在四皇の一人です。
元々は20年以上白ヒゲ海賊団に所属しており、その際は『ポートガス・D・エース』の部下でしたがヤミヤミの実を奪うために仲間を殺し、白ヒゲ海賊団を抜けました。
仲間殺しによって白ヒゲ海賊団を抜け後に頂上戦争後半に乱入し、『白ヒゲ』にとどめを刺し、グラグラの実の能力を奪っています。
ヤミヤミの実(自然系)、グラグラの実(超人系)と二つの悪魔の実の能力をもつ唯一の人物です。
トラファルガー・D・ワーテル・ロー
ハートの海賊団の船長であり“死の外科医”の異名を持っています。
主人公ルフィと同じ最悪の世代と呼ばれる11人の超新星の一人で、新世界編では王下七武海の一人となっています。
“D”の一族でありさらにはワーテルという忌み名を持っています。
と現在9名登場しています。
いずれも海賊団のキャプテンや革命軍のリーダー世界凶悪犯罪者と呼ばれる男、海軍の中将で英雄と言われた男など立場的にも上位につく人物が多数います。
能力が高い人物が多いのかもしれません。“D”の名前を持つ者たちは皆身体能力などが高い一族なのかもしれません。
ワンピースではよく名前に“D”のつく人物を“Dの一族”とも呼びます。
Dの意志の考察
“D”の意志とはなんなのか、“Dの一族”とはいったい何者なのか、まだ物語では謎が多く全く明らかになっていないため数々のうわさが飛び交っています。そんな噂などを紹介しつつ考察していこうと思います。
Dの一族がDの意志によって世界を滅ぼす
“D”の一族の正体やその思想また“D”の意志を探るヒントとして白ひげが頂上戦争の中センゴク元帥に発言した言葉の中に、
『いつの日かその百年分の歴史を全て背負ってこの世界に戦いを挑む者が現れる』
『「世界政府」は・・・いつか来るその世界を巻き込みほどの巨大な戦いを恐れている』
と言うセリフがありました。
このことが“D”の意志の事を言っているのだとすると、“D”の意志とは昔から受け継がれてきたものであり、“D”の意志を継ぐ者が歴史を背負い世界を相手に戦争を起こし、その戦いは世界中をも巻き込むほどの巨大な戦いが起こってしまう。
世界政府はそうならないように“D”の一族に目を光らしています。
また世界政府や天竜人にとって“D”の一族が天敵であると語られたことがありました、過去に“D”の一族を滅ぼしてそれによって天竜人があれほどの地位を手に入れたのかもしれません。
過去にDの一族が住む王国があった説(噂)
昔、大きな力を持っていた“D”の一族が住む王国がありその力は正義のために使われていた。
しかし、それを怖れていた複数の国々によって、“D”の一族が住む王国の持つ力を奪うために戦争を仕掛け勝利し王国を滅ぼし、その王族たちが世界をつくったとして天竜人になり後に世界政府と名乗って世界政府=正義という概念を世界の人に植え付けました。
そのため元々正義であった“Dの一族”の王国を滅ぼしたという事は世界的に隠されその戦争が行われていた期間が「空白の100年」として歴史から抹消され調べることも禁止された。
・・・という説があります。
またオハラ図書館館長のクローバー博士は「空白の100年」について、ある仮説を打ち立て、その内容を五老星に報告しています。
その内容は明かされていませんが現在様々な考察では、
『空白の100年が開ける以前、ある巨大な王国が栄えていたが、後に世界政府と名乗る連合軍に滅ぼされてしまったとされ。後に世界政府と名乗る連合軍は、滅ぼした王国の情報をすべてもみ消したなかったものとしました。』
・・・といった感じの内容ではないかと思もわれます。
つまり、空白の100年の間に、今の世界政府がある巨大な王国を滅ぼしたというできごとがあったと考えられます。
このクローバー博士の仮説を聞いた五老星からは少し取り乱した様子がうかがえるし、「オハラは知りすぎた」というセリフも言っていることから、クローバー博士の仮説は核心をついたものだったこともうかがえます。
それによってオハラはバスターコールを受けてしまうきっかけとなりオハラは滅ぼされ、関連した研究資料などは一切残っておらず、生き残りもロビンだけとなってしまいました。
昔、大きな力を持っていた〝D〟の一族が住む王国がありその力は正義のために使われていた。
しかし、それを怖れていた複数の国々によって、〝D〟の一族が住む王国の持つ力を奪うために戦争を仕掛け勝利し、王国を滅ぼしたその王族たちが世界をつくったとして天竜人になり後に世界政府と名乗って世界政府=正義という概念を世界の人に植え付けた。
そのため元々正義であった〝D〟の一族の王国を滅ぼしたという事は世界的に隠され、その戦争が行われていた期間が「空白の100年」として歴史から抹消され調べることも禁止された。
・・・と考えられます。
天竜人とは世界政府を創った20人の王たちの末裔なわけだから、つまりは、800年前にある巨大な王国を滅ぼした者たちの末裔ということになるその天竜人が歴史を自分の都合で隠しているのだと思われます。
その天竜人の敵が〝D〟というのであれば、やっぱり「後に世界政府と名乗る連合軍が滅ぼした王国が〝D〟を名に持つ者たちの国」と考えても特におかしくないことだと思まれます。
世界政府が〝D〟の一族を恐れている理由の一つかもしれません。
Dの意思とポーネグリフ
世界中に点在するポーネグリフはつなげて読んで、初めて空白の歴史を埋める一つの文章になると301話でロビンはコメントしています。
そのポーネグリフをつなげて完成する今は存在しないテキスト、リオポーネグリフ(真の歴史の本)をグランドラインの最果てラフテルに導くのが自分たちの役目と言っています。
その後、四本ある赤いポーネグリフ(ロードポーネグリフ)を全て解読するとラフテルに行けることが判明しました。
Dの一族と世界政府
謎の島ラフテルなのですがその存在を確認したのは、海賊王である『ゴール・D・ロジャー』の海賊団のみとなっています。
世界政府は本来の名前である『ゴール・D・ロジャー』の“D”を隠し『ゴールド・ロジャー』と変えました。
“D”の一族の事を隠したい世界政府は「空白の100年」に栄えていた王国の事と“D”の一族との関係を知ってしまった、オハラを滅ぼしました。
『ロジャー』は死ぬ前にラフテルにたどり着き歴史の真実を知ることができましたが、不治の病にかかっていたためにそのことを後の海賊たちに託して死んでいきました。
さらにロジャーに関係あるものなども殺して血族などを根絶やしにしようとしましたが、エースが生きてることがわかり頂上戦争という大きな戦争がおこるけっかとなりました。
それほど“Dの一族”を恐れていたと思われます。
また『ドンキホーテ・ドフラミンゴ』のセリフで、
「善悪はいくらでも塗り替えられてきた。」
「頂点に立つ勝者が正義」
等というセリフがあり、世界政府が都合のいいように歴史を改ざんしたのかもしれないということでした。
この空白の100年の事だけは歴史上消滅していますので、これからの物語に大きくかかわるはずです。
このDの一族の残したものがワンピースでそれを見つけたものだけがその事実を知り、空白の100年の謎を解けるのかもしれません。
それを知った者は本当の「世界政府」というものを知るということになります。
海賊王『ゴール・D・ロジャー』はグランドラインを制覇し世界の謎を解き明かしました。
ワンピースをみつけ真実を知ったでしょうが、自身が病気で先が長くないと悟っていたために世界政府相手に戦争は行わず、後世の人たちにそれを託すために海軍につかまり自身の最期を処刑場で終えたのかもしれません。
Dの一族が古代兵器を使うことができる説
神の名を持つ3つの古代兵器「プルトン」「ウラヌス」「ポセイドン」ワンピースの中でたびたび出てくるワードであり、物語の中核を担うものです。
現在古代兵器について確認されているのは、
ポセイドン
魚人島の人魚姫である『しらほし姫』、巨大な海の生物「海王類」を操る彼女の能力は、扱い方次第では世界を滅ぼしてしまう程強大な力を持っています。
プルトン
元七武海の『クロコダイル』が復活させようとしていた、「一発放てば島一つ跡形もなく消し飛はす」ほどの兵器。
また過去に船大工のトムが設計図をもっていました、これは何者かが古代兵器を復活させてしまった場合、その対抗手段として別の古代兵器を造る為に受け継がれてきたものだということで、後にフランキーとアイスバーグの二人の弟子にそれを託しました。
しかし、『人間に作れるのか・・・』と言わせるほど恐ろしいものだと思われます。
ウラヌス
まだ名前しかでていません。
この古代兵器の一つである「ウラヌス」が“D”の一族のみが扱うことのできる兵器であり、それを恐れたために“D”の一族が滅ぼされたのかもしれません。
「Dの意思」まとめ
これから物語が進む中で少しづつDの一族の謎が解かれていくことになるのでしょうが、いったいどのような結果を見せてくれるのか楽しみで仕方がありません。
最後の島ラフテルを目指し海賊王になることができたときに、ルフィが謎を解くのかもしれません。
世界政府を滅ぼすほどの力がラフテルにあり、かつて栄えた王国が”D”の一族の作った国ならば、ルフィは知らず知らずのうちに自分の子孫を滅ぼした敵である世界政府と戦うことになるのかもしれません。
これからのワンピースにまだまだ名前に“D”のつく人物が現れるかもしれません、そして“D”の一族とはいったい何者なのか、なぜその存在を隠さなければいけなどの謎が解けるはずです。
様々な考察などで読者の読みが当たるのか、それとも尾田先生の考えがその先を行ってくれるのかとても楽しみです。