たしぎとは、ONEPIECEに登場する海軍の女性軍人で階級は大佐です。同じ海軍で中将のスモーカーは直属の上司にあたります。
外見は、将官用の外套に身を包み赤縁のメガネをかけており、髪の毛をアップでまとめています。年齢は23歳・身長は170cm・誕生日は10月6日です。
性格は生真面目で、相手が部下であろうが海賊であろうが敬語で喋りますが、怒ると多少言葉遣いが荒々しくなります。
所々おっちょこちょいな面が見受けられ、上司であるスモーカーには「とろい」と叱責されることも。戦闘時にはメガネをはずすクセがあるのですが、戦闘後にメガネをかけわすれることが多く、真面目な顔をして見事な天然ボケをかますことがあります。
かなりの刀剣マニア
世界中に散らばり、悪党に渡った名刀を全て回収することを目標にしています。
名刀に関するメモをいつでも持ち歩いていて、ゾロの「和道一文字」を一目で言い当てるほどです。
アニメではミホークの黒刀「夜」の解説をスモーキーに披露していました。
しかしその知識のほとんどは資料から得たものであり、三代鬼徹の恐ろしい逸話については知らなかったりということもありました。
剣士としての実力
自らも剣士としての精進を怠らない努力家です。
その実力は確かなもので、業物の刀「時雨」を愛刀として振るい、新世界編では飛んでくる砲弾を刀で受け流して弾道を逸らすことが出来るほどです。
更には「武装色の覇気」を身につけ「六式」の一つ「剃」を会得しています。
ゾロとの関係
「女だから」という理由で自らの実力を低く見られることを嫌っていて、「幼馴染に似ている」という理由で「存在が気に入らない」とゾロに言われており、そのことでゾロを目の敵にしています。
初登場
ローグタウンに勤務しており、階級は曹長でした。
仲間が逮捕されたことを逆恨みしたチンピラを撃退した時にゾロと初めて出会い、武器屋で再会した際に刀に対する自らの信念・愛情、そして「悪」とみなす人間たちのことをゾロに語りました。
麦わらの一味とバギー海賊団の事件が起きた際にゾロが海賊であることを知り、海賊であることを隠し自分をからかったことに腹を立て勝負を挑むもあっさり敗北してしまし、悪天候も災いして麦わら一味を取り逃がしてしまいます。
ゾロが自分にトドメを刺さなかったことに屈辱を感じ、ゾロを追うために「偉大なる航路」へ入ります。
アラバスタにて2度目の登場
上司であるスモーカーから部隊の指揮を任されで麦わらの一味を追い島内を進軍している内に、アラバスタを狙う王下七武海・クロコダイルの存在に気づきます。
首都アルバーナで国王・コブラを拘束するクロコダイルの右腕であるミス・オールサンデーと対決するが全く歯が立たずに敗北してしまいます。
その後、クロコダイルを追うルフィに遭遇しクロコダイルの居場所を伝えると、宮前広場への砲撃を阻止するために麦わらの一味へ強力しました。
反乱終結後、麦わらの一味を捕らえられる状況でありながらわざと見逃し、力不足ゆえに海賊に手を貸すことしかできなかった自らの弱さに悔し涙を流しました。
3度目の登場
エニエス・ロビー編の後の再登場時には少尉に昇進しており、マリンフォード頂上戦争ではスモーカーと共に白ひげ海賊団相手に奮闘し、終戦を迎えました。
終戦後はスモーキーと共にG-5支部へど異動します。
新世界で4度目の登場
2年後の新世界で、G-5支部で中将に昇格したスモーキーの部下として登場しています。
階級が大佐に上がり、剣の腕前も大幅に上がりましたが、G-5支部の面々からはアイドルのような扱いを受けており、本人はそういったうわついた扱いを受けていることに不満を持っているようです。
パンクハザードでの活躍
魚人島から来た海賊たちから麦わらの一味の情報を手に入れ、一味を追って世界政府が立ち入り禁止に指定にしている島パンクハザードに上陸し、そこで王下七武海のトラファルガー・ローと対峙。
たしぎは単身ローに戦いを挑みますが、あっさり撃退されてしまいます。たしぎを助けに入ったスモーカーもローに敗れてしまい、ローの能力で人格を入れ替えられてしまいました。
入れ替え後、研究所の現在の主であり元政府科学者のシーザー・クラウンの存在にスモーカーが気付きます。
たしぎはスモーカーと共にシーザーを捕らえようと動きましたがシーザーのペットである毒ガスの塊とシーザーのガスガスの能力の前に敗北してしまい、別の場所で捕らえられた麦わらの一味やローと共に投獄されてしまいました。
その後、シーザーに誘拐された子供達を救うためローと麦わらの一味と協力するようスモーカーを説得し脱出。
脱出の際、ローによりスモーカーとの人格入れ替えは解除されました。脱出後はシーザー達と戦闘に入り、ゾロと協力して、王下七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴがシーザーの助手と監視を兼ねて派遣した部下であるモネを倒しました。
戦いが終わった後、た しぎはスモーカーの指示により子供達を家へと送り返す任務を与えられ、一部の部下を引き連れスモーカーよりも先にパンクハザードを出航しました。
たしぎの名シーン・名セリフ
作中において貴重な女軍人であるたしぎ。彼女の名シーンやセリフを挙げてみたいと思います。
「何を躊躇してるんです!!?証拠なんて待ってたら何も防げないでしょう!!?敵はその目で見極めなさいっ!!!」
反乱に紛れたB・W社員を容赦なく切り伏せるたしぎ。普段の彼女からは想像できない強引なようで柔軟な一面、さすがはスモーカーの部下といったところでしょうか。
「今…あの一味に手を出すことは私が許しません!!!」
クロコダイルを捕らえたたしぎ達。疲れ果てて倒れている麦わらの一味を捕らえようとする海兵をこの一言で制止し、わざと見逃す形に。
たしぎとスモーカーのやり取り
麦わらの一味を逃がした件を報告するスモーカーに報告するたしぎ。
「ごめんなさい…海賊に手を貸し 捕らえられる海賊を見逃して来ました 海兵として恥ずべき事だと思っています」
(何で謝る…それがお前の正義だったんじゃねェのか?)
「違います そうする事しかできなかっただけです 敵の居場所を知っていても……それを教える事しかできない 砲撃時刻を知っていても彼らを援護する事しかできない 私には選べる正義がありませんでした」
(……つい最近まで同等だと思ってた奴らが悪名上げてどんどん駆け上がっていく この海じゃあ駆け上がらなきゃ死ぬしかねェ事を奴らは知ってるんだ 進むか 死ぬか この海へ来る事を誰が決めたんだ?)
「すいません私…少し休んできます」
(…バカが…泣く程くやしかったら…もっと強くなってみせろ!!!!)
「ウ…なりばすよっ!!!!」
アラバスタにて自分の弱さを痛感したたしぎ。スモーカーに背中越しに叱咤激励され、泣きながらも意志の強い返答を返しました。彼女の成長は今後現れることとなります。
「お願いします!!子供達の事私に預けて下さいっ!!!」
海軍がきっかけとなり、無関係な子供達が覚せい剤中毒になってしまった。そのことを批難し子供達は私が守るというナミに対し涙を流しながら説得をするたしぎ。
本来は敵であるナミに対して誠意を見せ、自分に任せてくれと懇願したたしぎ。そこには海賊と海軍の壁はありませんでした。
ネタバレ?たしぎの秘密
ゾロは、たしぎが幼馴染のくいなに似ていることからたしぎのことを嫌っています。
幼い頃、ゾロはくいなと「お互いのどちらかが世界一の剣豪になろう」と約束をした翌日に階段から転落して死亡しています。
ですが、現在登場しているたしぎとの共通点がいくつか見受けられます。まず・彼女達の名前です。くいな・たしぎという名の飛べない鳥が実際におり、そこから名前が付けられているとなると意味深です。
そして、くいなもたしぎも外見が瓜二つ・女ながらに剣を振るう・自らが女であることに引け目を感じているといった共通点が見られます。
また、ゾロとくいなが修行していたシモツキ村にはゴア王国での焼き討ちから救助した人々を乗せた革命軍の船が立ち寄っていて、ドラゴンが瀕死の重傷を負った誰かを運んできて治療したらしき描写があります。
もし治療されたのがくいなであれば怪我の影響から記憶を失った可能性もあるかもしれないので、もしかするとくいなとたしぎは同一人物なのかもしれません。
たしぎの色々なうんちく
海軍にはめずらしい女性佐官のたしぎ、彼女の色々なうんちくを挙げてみます。
ドジっこは生まれもったもの?
よくスモーカーからおっちょこちょいでトロいことを怒られるたしぎ。そんな彼女の誕生日は10月6日…ちょっと捻るとトロいとも取れますね。トロい日に生まれてしまったら行動がトロくなるのも仕方がないのかもしれませんね。
どんどん女らしくなる体形
初登場時のたしぎはすらりとしたスレンダー体形だったのですが、話が進むにつれて胸がどんどん大きくなり、今では巨乳化しています。女であることに引け目を感じる彼女ですが、体はやはり女性らしくなってしまうのですね。
活躍の機会が少ない?
たしぎは原作では、あまり活躍する機会を与えられていません。
不運なことに戦闘する相手のほとんどが自分より数段上の実力者であることが多いため、戦闘シーンがカットされたり、酷い場合はまともな戦闘にすらならずに敗北してしまうといったことまであります。
唯一の技である斬時雨を初めて使用したモネ戦も、ゾロが介入しなければまず間違いなく負けていたでしょう。マリンフォード頂上戦争を生き延びたということから実力が無いわけではないのですが、作中を通しての戦績はあまり芳しくありません。
ルフィやローに言わせればまだまだ弱いとのこと。ですが、彼女は人一倍向上心があり負けず嫌いです。作中においても2年の時間が流れたことで武装色の覇気や「六式」の一つ「剃」を身につけたように、これから先も成長し活躍を見せてくれるかもしれません。