マーシャル・D・ティーチは黒ひげ海賊団船長として今や新世界に君臨する四皇の1人です。
しかし元々は20年以上に渡って旧白ひげ海賊団に所属していた1海賊に過ぎませんでした。
偶然「ヤミヤミの実」を手に入れた白ひげ海賊団4番隊隊長のサッチを殺害し, 実を強奪した後に脱走。
その後独立して黒ひげ海賊団を結成しました。サッチの敵を取るために執拗にティーチ追いかける2番隊隊長エースを躱しつつ、仲間探しのため一時期は「偉大なる航路」で暴れていました。
麦わらの一味とはモックタウンで一度遭遇していますが、この時は言葉を交わしたものの交戦するには至りませんでした。
その後ティーチはエースと決闘し、勝利。エースの身柄と引き換えに世界政府から七武海の称号を獲得します。
インペルダウン襲撃事件
そして、海賊団にさらなる戦力を加えんがため、七武海の地位を利用してインペルダウンを襲撃。
レベル6に収監されていた4人の凶悪犯を仲間に加え、襲撃に加担した看守長のシリュウ(残虐が過ぎたため、死刑囚となり宣告猶予でレベル6収監されていたが、黒ひげの襲撃を制圧する戦力として署長マゼランに解放された)もメンバーに迎え入れました。
インペルダウン襲撃事件を起こしたため、頂上決戦への参加要請はされませんでしたが、戦争終盤にマリンフォードへ姿を現し七武海脱退を宣言。
「グラグラの実」の能力を獲得
その後は瀕死の白ひげを襲撃し、絶命に追い込みました。
直後に白ひげの遺体を闇の能力で覆って隠すと、何らかの方法で「グラグラの実」の能力を奪うことに成功します。
グラグラの実は超人系最強種と称されており、最凶(ヤミヤミ)と最強の能力を得たティーチはこの瞬間、他者の追随を許さない圧倒的な戦闘力を得るに至りました。
新世界の旧白ひげ管轄地域を襲っては制圧していくことで、ティーチはついに「四皇」にまで上りつめました。
現在は新世界で“能力者狩り”を行っているようですが、明確な意図はは不明のままです。
黒ひげのモデル
ティーチというキャラには実在のモデルが存在します。それは1700年代にカリブ海を荒らしまわったイギリスの海賊、エドワード・ティーチ。
彼はフサフサした豊かな黒ひげを生やしていたため、「黒ひげ」とあだ名がつけられました。とても残忍な性格で、敵船の乗組員を皆殺しにしては積荷を奪うという略奪行為を繰り返していたそうです。
劇中のティーチもまた、実在モデルの黒ひげによく似た容姿で残忍な性格を持っています。酒と女をこよなく愛し、残虐の限りを尽くすといった非常に海賊らしい海賊、と言っても過言ではありません。
しかしその一方で、仲間の被害を最小限にしようと気を配り用意周到に立ち回るといった繊細な側面も見せています。
悪名高き荒くれ者たちをまとめ、1つの海賊団を築き上げたことから、ティーチが極めて優れたカリスマ性の持ち主であることもわかります。
彼は夢やロマンといったものにも理解があり、その点でモックタウンの酒場で初めて出会ったルフィに共感するものがあったようです。
今でもルフィには一目置いており、この先はお互いの信念や夢をかけて対決することが予測されます。
「
現在、ティーチは「ヤミヤミ」と白ひげから奪った「グラグラ」両方の能力を持っています。 ここでは、ティーチの「ヤミヤミ」の能力と技について詳しく解析していきましょう。 ティーチはロギア系ヤミヤミの実の能力を持つ闇人間。無限の引力を発生させ、引き込んだものを自由自在に圧縮したり開放したりすることができます。 圧縮された人や物は原型を留めることなく粉砕されてしまいます。(解放が早ければ粉砕はされずとも、正気を失う可能性あり) さらに、闇化した体で触ると、どんな能力者でも一時的に能力が使えなくなり実体をとらえることが出来るというおまけつき。 同じロギア系の能力者に対して絶大な効果を持つため、“ロギア系最凶種”と称されています。しかし、ヤミヤミには大きなデメリットもあります。 それは、攻撃をガードすることができないこと。敵の攻撃を丸ごと引きずり込む能力のため、通常の倍以上のダメージを食らってしまうのです。 まさにハイリスク・ハイリターンの能力で、使い方を一歩間違えると自分が致命的ダメージを受けることになります。
自分を中心に闇を広げ巨大なブラック・ホールを作り、闇の引力であらゆるものを引きずり込むというティーチの大技。 攻撃範囲は非常に広く、街一つを飲み込むことも可能。ブラック・ホールに飲み込まれたものは原型を留めなくなるほど圧縮・粉砕されてしまう。
闇穴道に引きずり込んでいたものを闇ごと一気に放出する技。 引きずりこんでいた物の質量によって周囲の被害状況は増減する。
手のひらに小型の闇渦を発現させ、闇の引力で敵の体を引き寄せる技。この渦で敵の体に触れると、いかなる能力者の能力も無効化することができる。 能力者をただの人間にしてしまうという恐ろしい技。この状態で攻撃を受けた敵は大ダメージを受けることになる。 しかし、技の特性を利用してカウンター攻撃を受けるリスクもある。黒渦で引き寄せられた時、渦に触れられる直前に能力攻撃を繰り出すことでティーチに至近距離から大ダメージを負わせることが可能である。 「ワンピース 登場人物&用語一覧」はこちらへ
1: 「人を凌ぐってのも楽じゃねェ。笑われていこうじゃねぇか!高みを目指せば出す拳の見つからねぇケンカもあるもんだ」 モックタウンの酒場で空島への行き方を尋ねたナミはべラミー一味にバカにされ、ケンカを売られました。 しかし、ルフィはべラミーが目指すものが自分と同じではないことに気付き、ケンカをするほどの相手でもないと判断。 やる気満々のゾロに「絶対にこのケンカを買うな」と指示し、無抵抗のままボコられてしまいました。その一部始終を見ていたティーチがルフィたちにかけた言葉がこれです。 ティーチは「夢に向かって上を目指せば目指すほど、否定する奴や嫉妬する奴が現れるものだ。言いたい奴らには言わせておけばいい。相手にする価値のない奴らなんか放っておけ」ということを伝えたかったのでしょう。 自分もまた、高みを目指すゆえにたくさんの人間に憎まれ、理解してもらえないからなのでしょう。 2: 「やめときな正義だ悪だと口にするのは!!?…この世のどこを探しても答えはねェだろくだらねぇ!!!」 大監獄インペルダウンを脱出しようとするルフィを命懸けで引き留める副所長ハンニャバル。 彼は「かよわい市民を恐怖から守るため」、凶悪犯罪者を監獄から逃がしてはならないという使命に燃えていました。 海賊=悪、政府(海軍)=正義という揺ぎ無い信念を持つハンニャバルを強襲し、ティーチが叩きつけた言葉が2: です。 世界政府の信用が損なわれ、世界の権力構造が崩壊しかけている現在、昔ながらの正義と悪の方程式は通用しなくなってきています。 勝てば正義、敗ければ悪と決めつけられてきたのは昔からですが、ティーチは時代が変化していることに気付いています。 だからこそ、ハンニャバルの語る脆く曖昧な正義を真っ向から否定したかったのでしょう。 3: 「死ぬも生きるも天任せよ恐れた奴が敗けなのさ!!!次の一瞬を生きようじゃねェか!!」 幽閉されている凶悪犯罪者を仲間にするためインペルダウンに乗り込んだ黒ひげの一味を、所長マゼランがドクドクの能力で動けなくしました。 一味全員に死亡フラグが立ったかと思いきや、雨のシリュウが解毒剤を持って現れ一味の危機を救います。今回は本当に死ぬかと思った、と語る仲間に向けた言葉が3: 。 このセリフから、ティーチは危険な賭けでも思い切って挑戦する覚悟のある男であることがよくわかります。 無事に危険を乗り切って助かったならば儲けもの。人生は楽しむべきだ、というニュアンスが含まれているようです。 現在、ティーチは悪魔の実の能力を2つ持っています。
これティーチが旧白ひげ海賊団に所属していた時に、4番隊隊長のサッチを殺して奪ったもの。
2つ目は頂上決戦で命を落とした白ひげから奪ったグラグラの能力です。しかし、通常1人の人間が2つの悪魔の実を口にすることはできないはず。 理由は体内で2つの能力が反発し合い、体が跡形もなく飛び散ってしまうからです。それにも関わらずティーチは命を失うことなく2つの能力を得ました。なぜそのような事が可能になったのでしょうか。 ティーチが2つの能力を得ることに成功した理由については劇中ではまだ明らかにされていません。 しかし、この謎を解く手がかりが、伏線としてたくさん浮上していることに気が付いた読者も多いはずです。 ヒントの多くはティーチの「身体的特徴」と「悪魔の実の能力伝達条件」にありました。これらを詳しく分析することで、ティーチが何者かということに関してある有力仮説が浮上しました。
本題に入る前に、まずは現在までに判明しているティーチの「身体的特徴」をまとめてみましょう。 1: 人の倍の人生を生きている(エース談より) これらの身体的特徴を考察してみると、ティーチの体にはまるで複数の人間が同居しているように感じられます。 登場シーンによって人格が変わっているようには見えないので、統一された主人格はあるようです。 だとしたら、2: の体が“異形”という点が一番気になります。ここで“ケルベロス”説が浮上しました。そもそも、ケルベロスとはギリシャ神話に登場する冥府の神ハデスの忠犬。 三つの頭を持ち、地獄から逃げようとする亡者の魂を食らう冥界の番人です。
_三つの頭が交代で眠るため、常に意識のある状態が保てる 以上の4つの特徴があることがわかります。ティーチの身体的特徴と比べてみると似ている部分に気が付きませんか? まず、ティーチはエースに「人の倍の人生を生きている」と言われていましたが、これは年齢を指した言葉ではありません。 おそらく、「一般の人間のように寝る時間が必要ないため、思考に割ける時間が非常に多い」という意味に解釈することが正解と思われます。 そして、マルコの話によるとティーチは人間離れした体付きをしていることが推測されます。そして、ティーチの大好物といえばチェリーパイ。 これまでの登場シーンでもパイを食べるところが非常に多く見られました。そして、食べるシーンで注意して見ていただきたいのが、食べ物を持つ手と口です。 コマによって利き手が変わり、抜けた歯の位置が変化していることがわかります。(歯が全部そろっているコマもあり) そして、黒ひげ海賊団発足当時から現在までに仲間になった幹部の中に“音楽家”がいないのです。 (音楽はケルベロスの天敵)さらに5: に関してはまだ、劇中で描写がありませんが、おそらくケルベロスは冥界の犬なので太陽の下では本来に力が発揮できない、と推察することができます。 マルコは白ひげ海賊団で仲間でしたから、夜中にティーチの体が変化するところを目撃した可能性はあると思われます。 このような分析結果から、黒ひげが最初に食べた悪魔の実は「ゾオン系イヌイヌの実モデルケルベロス」(仮名)ではないかという仮説が立てられたのです。 つまり、ヨミヨミ能力を手に入れる前からすでにケルベロスの能力者だったのではないか。 ケルベロスの能力で何ができるのかは不明ですが、能力を発動すればゾオン系本来の力で姿が変わり三つの頭が現れると推察されます。 さらに、能力を発動していない状態でも3つの「意思」を持ち、交互に休むことで常に疲労を覚えることなく起きていられるとしたら、「人の倍の人生」を生きることも可能でしょう。 ケルベロスの能力者であることを隠してはいたけれど、ジャヤでルフィたちと交戦した際、能力の制御に失敗して人格(意思)が一つではないことがバレてしまったとしたら、「あいつら」と呼ばれたことにも合点がいきます。
さらに、ティーチはヨミヨミの能力を手に入れた時、海賊仲間だったサッチを殺害しています。 悪魔の実が欲しかっただけなら、実だけ奪ってサッチを殺す必要ななかったはず。しかしティーチはサッチを殺しました。何故でしょうか? これはあくまで仮説に過ぎませんが、「“悪魔の実の能力が宿る魂(意思の宿る精神)”をケルベロスの能力を使って食らう必要があったから!!」。 ケルベロスには三つの頭があり、それぞれに意思があります。意思の数だけ悪魔の実の能力が持てるとしたら、体は一つですから直接実を食べると体が爆発してしまいます。 しかし、ケルベロスと化した姿なら1つの頭につき1つの能力者の魂を食らうことができるというわけです。(ただし、光を嫌うため、白ひげの魂を食らった時は遺体を闇の力で覆い隠してからケルベロスの能力を発動) しかし、これらの仮説も正確な「悪魔の実の能力の伝達条件」が判明していない状況では裏付けができません。 「ワンピース 登場人物&用語一覧」はこちらへ 現在までに悪魔の実について判明していることまとめてみると以下のようになります。 1: 同時に同じ悪魔の実が2つ存在することはない これだけわかっていながら、未だ解明されていないことがあります。それは、「悪魔の実の能力は、能力者の体のどこに宿っているのか」ということ。 この点が上記の3: 5: 6: 8: に非常に大きな影響をあたえます。複数の悪魔の能力を得ることに成功したティーチの場合、特に3: が重要になります。 なぜなら、ティーチは体の構造が異形と称されながらも、現在まで劇中では「ごく普通の体つきを持つ1人の男」として描写されているからです。 本当に体が1つしかないとしたら、悪魔の実を2個以上食べることは絶対にできないはず。でも、現に黒ひげは複数の悪魔の実の能力を得て生きています。
悪魔の実の能力を得るために、対象者が直接実を食べるシーンが劇中では度々登場しています。(例:カリファ、カク、サボなど) しかし、黒ひげが悪魔の実を食べるコマは描かれていません。ということは、黒ひげが能力を得るためには必ずしも実を食べる必要がなかったということになります。 このことから、悪魔の実の能力伝達条件として、“直接実を食べる以外で能力を得る方法がある!”という仮説を立てることができます。 つまり、能力者が死んで再び世界のどこかに実が成る前に、“能力者の体から直接能力だけを抜き取る方法がある”ということです。 再び「悪魔の実の能力が体のどこに宿っているか」という問題に立ち返ってみましょう。もし悪魔の実の能力が脳や心臓といった臓器に宿るとすると、どうでしょうか。 そうだとすると、戦闘や事故といった何らかの形で臓器を損傷した場合、能力者は死ななくても能力を失う可能性があります。 その場合は世界のどこかにまた悪魔の実が復活するのでしょうか。答えはNoです。能力者が死なないと実は復活しません。 それでは、悪魔の実の能力は命そのものに宿るのでしょうか。これも、命を持たない物でも悪魔の能力を得ていることから否定せざるをえません。 では、一体どこに宿るのか。最も有力な仮説は“魂(精神又は意思)に宿る!!”です。
ブルックのヨミヨミの能力に関しても説明がつきます。ブルックは実の能力のおかげで魂が冥界(あの世)から現世に戻ってきました。 しかしなかなか自分の元の体を発見できず、魂の状態で探し続ける事数年。体を発見した時、肉体はすでに腐り落ち白骨化していました。 それにも関わらず、魂は体に戻ることに成功して骨人間として蘇りました。このことから、肉体そのものに悪魔の実の能力が宿るわけではないことがわかります。 さらに、魂状態のブルックには意識があったことにお気づきでしょうか?劇中でブルックが魂状態で元の体を探していた時「ヨホホ」と呟いているコマがあります。 つまり魂には意思があると結論づけられます。そして、その意思に宿る悪魔の実の能力が、ブルックが死んだことにより発動したと考えられます。
では、物に意思はないのになぜ悪魔の実の能力が宿るのかという問題はどうでしょうか。 これには、フランキーがかつて話した「クラバウターマン」(大事にされた船に宿る船の化身(意思をもつ精霊のような存在)の存在が非常に大きいと思われます。 これまでに登場した悪魔の実の能力を持つ物はラッスーとファンクフリードですが、この二つに共通するのは「大事にされ、愛用されていること」。 ということは、クラバウターマンのような意思を持つ精霊が宿っていてもおかしくないのではないでしょうか。 この精霊が悪魔の実を食べることで、物本体が能力を発揮できると考えられます。以上の理由から、現在は悪魔の実の能力は魂(意思)に宿るとの仮説が有力です。 黒ひげがもし、ケルベロスの能力者であったとしたら、三つの頭に三つの意思があるわけですから、能力の宿る魂を食らうことでケルベロス以外の2つの能力を得ることが可能なはずです。 「悪魔の実の能力が魂に宿る」説が黒ひげの謎を解き明かすカギになるかどうか、今後の展開に注目していきたいところです。黒ひげのヤミヤミの能力とは?
黒ひげの技一覧
_闇穴道(ブラック・ホール)
2: 解放(リベレイション)
3: 黒渦(くろうず)
黒ひげが発信する名言の数々
黒ひげはなぜ複数の悪魔の実の能力を持てる?
ヤミヤミの能力
グラグラの能力
黒ひげケルベロス説
2: 体の構造が“異形”(マルコ談より)
3: 同じシーンなのにコマによって抜けた歯の位置が違う
4: 同じシーンなのにコマによって利き手が違う
5: ルフィとゾロがティーチを「あいつら」と呼んだ(ジャヤにて)注目すべきケルベロスの特徴
2: 甘い物が大好物だということ
3: 魂を食らう。
4: 音楽を聞くと全ての頭が眠ってしまう
5: 光を嫌うティーチはなぜサッチを殺害したのか
“悪魔の実の伝達条件”が黒ひげを多重能力者にしたのか?
2: 実の能力を得ると海(水)に嫌われ泳げなくなる
3: 2つ以上実を口にすると体内で能力が反発し合い体が爆発して死ぬ
4: 能力者が死ぬと世界のどこかにまた同じ能力の実が復活する
5: 悪魔の実は人工的に生産が可能(現在はゾオン系のみ)
6: 物にも悪魔の実を食べさせる(能力を宿らせる)ことが可能
7: 能力には“覚醒”のステージがある
8: Dr.ぺガパンクは悪魔の実の能力者を研究し“血統因子”を発見した悪魔の実を直接食べたわけではないから(仮説)
仮に能力が魂に宿るとしたら・・・
物に悪魔のみの能力が宿る場合