スターウォーズ7「フォースの覚醒」、ディズニー買収後のルーカスフィルによる第一作のストーリーは？ダース・ベイダーは復活するのか？

　エピソード6ではルークがパルパティン皇帝のダークサイドへの誘いを拒否し、父であるダース・ベイダーの良心を取り戻させることに成功します。皇帝の強力なフォースがルークに向けられた時ベイダーはアナキン・スカイウォーカーとして絶体絶命の息子を救いました。愛する母と妻を救うことのできなかったアナキンは自らの死と引き換えに愛する息子を救ったのです。エピソード6「ジェダイの帰還」から３０年後の世界を舞台とし、「３人の新しい主人公たちが懐かしい顔ぶれとともに競演します」と発表されたものの、ストーリーの詳細は全くの秘密となっています。Ｇ・ルーカスがルーカスフィルムの売却時にエピソード7のアウトラインをディズニー社会長のボブ・フィガーに提出しています。過去35年間において、ルーカス自身が公開してきた続編のヒントの数々の中に 「三部作は銀河共和国の再建を扱う」(Lucas in 1980) 「年代記のようなものだね。一群の人間たち、家族の物語だ。」(Lucas in 1980) 「ルークが女性とロマンチックな関係になるだろうね。」(Lucas in 1988)というのがあります。

　これまでのところ公開された情報を整理してみる、ストーリーの年代は「スターウォーズ　エピソード6　ジェダイの帰還」から30年後、ハン・ソロとレイア姫との間に子供が2人いる、ルークに子供がいる。ルーク・スカイウォーカー、レイア・オーガナ、ハン・ソロが中心になる。というものです。これまでのストーリーを支えてきたキャストたちが今回のストーリーに出演します。全作品に出演しているただ２人のキャラクターであるＲ2-Ｄ2やＣ-3ＰＯ、そしてハン・ソロ、レイヤ姫、ルークがどのように新しい世代と関わっていくのでしょうか。プロデューサーのキャスリーン・ケネディーさんは「新旧作全てのキャラクターが集まるのが、エピソード7の素晴らしいところ」とのべています、そうなると俄然気になるのはダース・ベイダーの復活があるのか、無いのか。もし復活するとしたらどうストーリーに関わるかです。ケネディー氏によれば「まだまだ多くのストーリーがあって、家族の継承というスター・ウォーズ・サーガを基本に、ありとあらゆる宇宙の物語が描かれています。」ということです。ということは本作においても何らかの形で関わりがあることが期待されます。

　エピソード6とエピソード7の間には中間のストーリーがあり、小説の中からそのストーリーの概観を抜粋すると、帝国軍に勝利した反乱軍は、モスマを頭首として共和国の再建を図ります。帝国軍とも異星人の侵略に対しての共同防衛線を張るなどの新たな関係を築くのですが帝国軍のスローン台提督は侵略部隊の再編成を画策します。スローンはクーデターによって倒されるのですが、パルパティン皇帝の死体からクローンを再生させてしまいます。再生したパルパティンは、再び重兵器の開発を始めます。惑星破壊兵器（ワールド・デヴァイジョン）で新共和国を脅威にさらします。更に、再びルークをダークサイドに誘うのですがレイアの活躍でパルパティンのフォースを無力化することに成功し勝利を収めます。レイアは新共和国の２代目頭首となり、ルークはジェダイマスターとしてレイアとハン・ソロとの間に生まれた３人の子供たち（双子兄妹のジェイセンとジェイナ、末子のアナキン）をジェダイとして訓練することになります。ルークはジェイセン、ジェイナ、アナキンをジェダイナイトのニューリーダーとして育成するため騎士団を再興します。新共和国の銀河内における管轄エリアは拡大し、ジェダイ評議会も穏やかな日々が訪れますが、ルークに魔の手が再び忍び寄ってきます。シスの亡霊であるエクサ皇帝が父アナキンの姿でルークの夢の中に現れダークサイッドへと誘うのです。ルークはその魂を失ってしまい、指導者が不在となったジェダイナイト達はエクサ皇帝との戦闘に苦戦を強いられます。激しい攻防のさなか、一部のジェダイナイトの訓練生たちがダークサイドへと寝返ってしまい、ジェダイに最大の危機が訪れます。その時、フォースの力を身につけたレイアがエクサ皇帝からルークを救い出し、兄妹でジェダイ騎士団を再び結成します。以上が「フォースの覚醒」と「ジェダイの帰還」の間にあるストーリーの概要です。果たしてこの後のストーリー展開の中でダース・ベイダーの復活はあるのでしょうか。その結論は公開の日まで持ち越しになりそうです。